帝人フロンティア ポリエステル繊維を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年4月13日

 帝人フロンティアは12日、ポリエステル繊維について、5月出荷分から値上げする、と発表した。対象製品と改定幅は、ポリエステル繊維(長繊維・短繊維)および紡績糸が「50円/kg」、テキスタイルが「1mあたり10~15%」。

 原油やポリエステル原料(PTA、EG)の価格が上昇し、また、需要が拡大しているポリエステルリサイクルチップの価格も上昇している。さらに海上運賃をはじめ物流費が高騰し、急激な円安により製造コストが上昇している。

 こうした中、同社は、生産効率化や経費削減などにより販売価格の維持に努めてきたが、これらコスト上昇が自社の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。

帝人 ポリエステル繊維のCO2排出量算出システム開発

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2022年4月8日

 帝人フロンティアは7日、ポリエステル繊維の製造段階におけるCO2排出量の算出システムを開発したと発表した。これにより、同社が製造するポリエステル繊維についてLCA(ライフサイクルアセスメント)の対応が可能となる。

 近年、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次報告書や、

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ピエクレックス、動きで電気を起こす繊維で協業

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2022年3月18日

グミを噛んで抗菌作用、マスク生活に楽しみ提案

発表会(左からUHA味覚糖 松川執行役員、ピエクレックス 玉倉社長、デサントジャパン 岡田部長)

 帝人フロンティアと村田製作所の合弁会社であるピエクレックスは16日、デサントジャパンおよびUHA味覚糖と協業し、〝人の動き(咀嚼)〟に着目して開発した新製品について販売を開始すると発表した。ピエクレックスの抗菌効果をもつ次世代繊維「PIECLEX」のユニークな特性を生かし、デサントは「PIECLEX MASK(ピエクレックスマスク)」を、UHA味覚糖は「DOMAC(ドゥーマック)グミ」を、それぞれ発売する。

 同日開催された記者会見において、ピエクレックスの玉倉大次社長は

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帝人フロンティア 医療用ガウンの一貫生産工場、松山事業所に新設

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2022年3月2日

 帝人フロンティアはこのほど、不織布から製品までの一貫生産を可能とする自動化設備を備えた医療用ガウンの工場を松山事業所(愛媛県松山市)内に新設すると発表した。投資金額は約20億円で、今年12月から生産を開始する。

国内で一貫生産する医療用ガウン

 同社は、新型コロナ感染症が拡大する中、医療従事者をサポートするための医療用ガウンの生産・供給に取り組んでいる。しかし、感染が急拡大した局面には、

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帝人フロンティア アパレル業界の課題解決に向けFFGに参画

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2021年12月15日

 帝人フロンティアはこのほど、アパレル業界が抱える環境負荷などの課題解決を目的とした国際的なイノベーションプラットフォーム「Fashion For Good」(FFG:オランダ・アムステルダム)に、東アジアの企業として初参画したと発表した。

 FFGは、衣料品やその原料の生産・運送時に発生する環境負荷や、使用済み衣料品の廃棄問題、リサイクルの仕組み作りなど、アパレル業界が抱える多くの課題解決に向け2017年に設立。欧州を中心とするアパレルや小売り企業をはじめ、原料・素材メーカー、繊維加工、縫製、物流など様々な業種のスタートアップ企業や研究機関が参画し、環境負荷軽減や世界的なリサイクルのシステム作りを中心とする7つの重要課題に対して、共同で技術開発や仕組み作りなどの課題解決に取り組んでいる。

 帝人フロンティアは今回の参画を機に、長年にわたり蓄積したリサイクル技術を活用し、使用済み衣料品や繊維屑を原料としてプラットフォーム内でケミカルリサイクルされるポリエステルチップの品質評価や、同チップを使用した原糸の製造、品質評価などを実施していく。保有する技術や知見を活用し、より効率的な「繊維to繊維」の仕組み作りを目指すとともに、FFGが設定する他の重要課題の解決に向けても貢献していく考えだ。

 帝人フロンティアは、環境戦略として「THINK ECO」を掲げ、衣料から産業資材まで幅広い用途で、リサイクルをはじめとする地球環境に優しい活動を実践。また、SDGs(持続可能な開発目標)の目標の1つである「持続可能な消費と生産」に対し、廃棄物の削減やリサイクルの推進など、資源の有効活用に資する社会システムの普及に取り組んでいる。今後も国内外での活動を積極的に推進し、地球環境の保全に一層貢献していく。

旭化成 エアバッグ基布製造拠点、帝人とベトナムに新設

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2021年12月14日

 旭化成と旭化成アドバンスは13日、ベトナム・ハノイ近郊(タイビン省)において、帝人フロンティアと旭化成エアバッグファブリックベトナム(AFV)を設立し、エアバッグ基布製造拠点を新設することを決定したと発表した。なお、AFVの出資比率は、旭化成74%、旭化成アドバンス20%、帝人フロンティア6%。エアバッグ基布の新設備は年産約2000万㎡で、2024年上期の稼働を予定している。

 旭化成のナイロン66繊維「レオナ」は、高強度、高耐熱、高耐久、軽量という特性を有し、自動車用エアバッグ向け原糸やタイヤの補強材として、自動車産業を中心に広く工業資材分野で採用されている。中でも、主力用途のエアバッグは、アジア地区での自動車生産台数の増加および安全要求の高まりにより、搭載率が上昇し、搭載部位も増加するなど、さらなる成長が見込まれている。また、CASEやサステナビリティの観点から、顧客のエアバッグに対するニーズの多様化も予想されている。

 これまで旭化成グループは、エアバッグ素材メーカーとして、「ナイロン66原糸の製造・販売」、「中国における帝人フロンティアとのエアバッグ基布製造合弁会社の運営」および「縫製品の製造・販売」を行ってきた。こうした中、原料・原糸・基布・縫製の一貫開発および生産体制を構築し、顧客への迅速な対応と、さらなる付加価値の提供を実現するために、AFVの設立およびベトナムにエアバッグ基布製造拠点の新設を決定し、エアバッグ素材サプライチェーンの一層の強化を図っていく。

 旭化成グループは今後も、エアバッグ素材サプライチェーンにおける全てのセグメントにおいて、顧客ニーズに合わせた事業拡大・安定供給を継続し、事業環境変化に応じた技術向上に努めることで、現在から未来への安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していく。

帝人フロンティア 高レベルで通気性制御、自己調節快適素材を開発

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2021年12月8日

 帝人フロンティアは7日、発汗時の水分に反応して編み地が三次元的に構造変化することで、体感可能なレベルで通気性が高まり、衣服内の蒸れ感を解消する快適素材「FIBALIVE AC(ファイバライブ エーシー)」を開発したと発表した。

「FIBALIVE AC」

 2023年度向けから、同製品を通年対応が可能なスポーツ・アウトドア向け衣料の重点プロモート素材と位置づけ、ユニフォームをはじめとした機能性衣料用途や資材用途なども含めて幅広く展開していく。2024年度には25万mの販売を目指す。

 同社は、吸湿性の異なるポリマーを貼り合わせて糸にし、コイル状のクリンプ構造をもつS/S(サイド・バイ・サイド)型複合糸を使用した、快適素材「ファイバライブ」を2009年から販売。水分に反応して編み目が開閉し衣服内の蒸れ感を軽減するが、従来品は、発汗時に編み目が大きく開くことから衣服のサイズに変化が生じる課題があった。そのため、製品化にあたり編み目の開閉の変化量を一定規模に抑えざるを得ず、通気性の制御機能低下を余儀なくされていた。

クリンプの変化と編み目の開閉

 こうした中、S/S型複合糸による特殊加工糸を使用することで、編み地構造が二次元方向ではなく三次元方向に変化し、高いレベルで通気性をコントロールできる新たな立体編み地構造体として、自己調節快適素材「ファイバライブAC」の開発に成功した。

 機能面の特長は、発汗前に比べて2倍以上の高レベルな通気性の変化、吸水時の寸法変化の抑制(変化率:タテ・ヨコとも5%以下)、高密度編み地設計による優れた風防性、ソフトな風合いと外観の優れた質感など。環境面では、リサイクルポリエステルとの組み合わせが可能なほか、自動的に通気性を制御するため省エネにも貢献する。

吸水時の編み地構造の変化イメージ

帝人フロンティア ポリエステル繊維を値上げ、安定供給を図る

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2021年11月15日

 帝人フロンティアは11日、ポリエステル繊維について、12月出荷分から値上げすると発表した。対象製品はポリエステル繊維(長繊維・短繊維)およびテキスタイルで、改定幅はポリエステル繊維および紡績糸が「40円/kg」、テキスタイルが「1mあたり5%」となっている。

 原油価格の上昇、ポリエステル原料であるPTAやEG、およびポリエステルリサイクルチップの価格上昇、物流費、染色・加工費の高騰などにより製造コストが上昇している。

 同社は、生産効率化や経費削減などにより販売価格の維持に努めてきたが、これらのコスト上昇が自社の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。

帝人フロンティア タイでポリエステルのMR、新設備が来年稼働

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2021年10月19日

タイのグループ会社TPLの外観

 帝人フロンティアは18日、タイでポリエステル繊維の製造・販売を展開するグループ会社、テイジン・ポリエステル(タイランド)=TPLに、タイ国内のペットボトル粉砕原料(ボトルフレークス)を活用し、高品質なポリエステル長繊維の生産に使うマテリアルリサイクル(MR)チップの自社製造設備を新設すると発表した。2022年1月からの生産開始を予定し、2025年度には年産7000t規模を目指す。

TPLで生産するポリエステルリサイクルチップ

 新設備で生産したリサイクルチップは、帝人フロンティアグループ向けを含め、差別化ポリエスエステル長繊維に使用する。また、同リサイクルチップから生産したポリエステル原糸は、同社グループを通じてリサイクル繊維「エコペット」ブランドとして展開していく考えだ。

 近年、環境に対する世界的な意識の高まりにより、リサイクル素材を使用した製品へのニーズは飛躍的に増加。ポリエステル短繊維に加え、ポリエステル長繊維についてもリサイクル素材の需要が大きく伸びている。

 帝人フロンティアでは、需要拡大に対応できるリサイクル原料の確保や、環境負荷の大きい長距離輸送を伴わずにより適正な資源循環が可能な地域からの原料調達に向けて、新たなリサイクル原料の調達先を探索してきた。

 しかし、同社のポリエステル繊維の主力工場があるタイ近辺では、高品質のボトルフレークスの安定的な確保が困難だったことから、自前の設備整備を検討し、ポリエステル繊維製造の中核拠点であるTPLに洗浄設備や、リサイクル原料から異物を取り除きチップを生産する最新型のリペレット機を導入。ボトルフレークスやリサイクルチップに関する独自の品質管理技術やリサイクル繊維の生産技術を駆使することにより、タイ国産のボトルフレークスから高品質な長繊維用MRチップの生産を可能にした。

帝人 抗菌・抗ウイルス性の人工皮革、ランドセルに展開

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2021年10月18日

 

帝人コードレの人工皮革「Virugurad」

 帝人フロンティアはこのほど、グループ会社の帝人コードレが、小林製薬の持続性抗菌剤「KOBA-GUARD(コバガード)」を活用し、抗菌・抗ウイルス人工皮革「Viruguard(ウイルガード)」を開発したと発表した。

 今年10月から、帝人コードレがランドセル向けに展開を開始。昨今のコロナ影響により、家庭や学校などの日常生活の様々なシーンで感染対策への関心が高まり、抗菌・抗ウイルス加工のニーズが拡大している。また、スポーツの大会などを通じて、衛生対策の重要性が議論されるようになっている。

「Viruguard」を使用した製品

 一方、一般の繊維製品に対する抗菌・抗ウイルス加工は実用化されているものの、人工皮革への加工は性能の維持が難しく、抗菌・抗ウイルス性能を発揮する製品は限られていた。

 こうした中、帝人コードレ独自の人工皮革の生産・加工技術と、抗菌・抗ウイルス性能をもつ小林製薬の「コバガード」とを融合することで、抗菌・抗ウイルス人工皮革「ウイルガード」の開発を実現。

 「ウイルガード」の表面に「コバガード」を使用し、「SIAA抗菌加工」「SIAA抗ウイルス加工」の認証を取得。独自の表面処理技術により、天然皮革調やエナメル、ヌバック調など一般的な人工皮革と同様の加工が可能で、幅広い用途に展開できる。また、リサイクルポリエステル原料を用いることで環境配慮型製品にも対応が可能だ。

 帝人コードレは、ランドセル向けに展開を開始した後もシューズやボールなどのスポーツ用品に幅広く展開し拡販を図っていく。そして2021年度には3万m、2024年度には58万mの販売を目指していく。