BASF 欧州拠点の再エネ事業活動を新子会社に集約

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2022年1月27日

 BASFはこのほど、再生可能エネルギーに関する活動を完全子会社BASFリニューアブル・エナジーの傘下に集約すると発表した。欧州BASFグループへの再エネ電力の供給と欧州で行う電力取引、グループ各社に対するグローバルなコンサルティングを担う。

 BASFは

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BASF 農業のCO2排出削減のサポートプログラム

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2022年1月25日

 BASFはこのほど、農業従事者がCO2排出量を削減する活動を追跡し、その活動実績により利益を得られる、グローバルカーボンファーミングプログラムを開始する。持続可能な農業を促進し、種子から形質、革新的な化学的・生物学的農薬製品、デジタルファーミングや施肥管理ソリューションまで、同社の生産者向け総合ポートフォリオを最大限活用し、持続可能で炭素効率の良い農業を支援する。

 世界のCO2排出量の約20%は農業によるもの。2030年までに小麦、大豆、米、菜種、トウモロコシ生産で作物1t当たりのカーボンフットプリントを30%削減するという、同社アグロソリューション事業本部の目標達成の一環として、今年から段階的に進める。

 昨年、持続可能な農業、土壌への炭素隔離、農場レベルでの排出量削減に向けた複数年にわたる初のフィールドテストを開始。「ザルビオ」プラットフォームを活用したデジタルファーミングと「アグバランス」(国際認定された同社の持続可能性評価ツール)を活用したサービス提供につなげ、データの評価や情報に基づく意思決定によりサステナビリティを向上させていく考えだ。

 改善を指示・評価するサステナビリティツールに基づいてバランスの取れた意思決定を支援し、農場でのCO2排出量を削減し、土壌への炭素隔離を促進する。さらに認証機関からカーボンクレジットを得られるグローバルな仕組みを作り、CO2排出量削減の取り組みにより報酬を得られるようにする。生産者はネットゼロを推進し地球温暖化を抑制する上で重要な役割を担っており、収量向上のための総合的なアプローチにより、農場経営の柔軟性を高め、生産性を向上できるように支援するとしている。

BASF 化粧品用紫外線A波吸収剤の工場を中国に新設

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2022年1月18日

 BASFはこのほど、中国のケア・ケミカルズ金山(ジンシャン)生産拠点に「ユビナールA Plus」の新工場を建設すると発表した。生産能力は年間1500tで、2023年上半期に商業生産に入る予定だ。ドイツのルートヴィッヒスハーフェン拠点での生産を、アジアにも拡大する。

 皮膚の健康のため、紫外線から肌を守る重要性の認識は高まっている。紫外線A波(UVA)は長波長の紫外線で、雲や窓ガラスを透過し、肌の奥にまで到達する。「ユビナールA Plus」は光安定性の高いUVAフィルター(吸収剤)の1つで、UVAを確実に防御しフリーラジカルから皮膚を保護する。特許取得済みの油溶性の顆粒品で、化粧品処方に容易に配合でき、防腐剤フリーかつ低濃度で効果を発揮。長時間持続する日焼け止めやアンチエイジング効果のあるスキンケアに適する。

 金山生産拠点は、EffCI GMP(欧州化粧品原料協会)やRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)などの認証を得ており、パーソナルケア向けに幅広い品種のエモリエントやスペシャリティー界面活性剤を生産している。すでに台湾・高雄市のケア・ケミカルズの生産拠点ではブロードスペクトルUVフィルターの「チノソーブS」を生産しているが、今回の新設によりアジア地域でのUVフィルター製品群の生産拡大につなげる考えだ。

 

BASF 産業規模のガス精製で組成をリアルタイム分析

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2021年12月28日

 BASFはこのほど、CO2分離・回収設備の商用初号機を設置したアンモニア工場の立ち上げから50年を迎えた。以来、ガス精製分野の革新と成長を追求し、天然ガスや合成ガスを使用するために特定成分を安全に除去するガス精製技術、さらに製油所の排ガス、燃焼排ガス、バイオガス向けなど様々なガス精製ソリューションを開発・提供。世界中で500超の採用実績がある。

 10年前から「OASE(オーエイス)」ブランドで、技術・ガス吸収液・包括的サービス一式を提供。ガス精製効率が高く、資源の保全・省エネルギーによるCO2排出量削減に貢献し、同社ポートフォリオの中でサステナビリティに大きく貢献する「アクセラレーター」製品の1つになっている。

 一昨年には革新的デジタルプラットフォーム「OASE connect」を構築。シミュレーションツールによるプラント運転の最適化とサンプル分析結果の保存、eラーニング教材によるガス精製技術の学習ができる。また昨年、米エクソンモービル社と共同で高エネルギー効率のCO2排出量削減と硫黄回収のためのガス精製技術「OASE sulfexx」を開発した。

 今年発表予定の「OASE digilab」は、ガス精製効率をさらに向上させる。BASFグループのtrinamiX社(ドイツ、ルートヴィッヒスハーフェン)と共同で、ガス吸収液の状態をほぼリアルタイムで分析する方法を開発。モバイル型近赤外分光器とデータ分析技術を組み合わせ、サンプル組成を定性・定量的に分析判定する。

 これにより、ガス精製条件を継続的にモニターし、最適な吸収液で稼働できる。ガス中のCO2や硫化水素などの酸性ガスは、吸収塔の中でガス吸収液と向流接触し、吸収液と反応して分離される。酸性ガスを吸収した吸収液は、再生塔で加熱されて酸性ガスを分離。その後冷却して吸収塔に再循環させる。分離回収されたCO2は純度が高く、化学合成用途にも使用できる。

 「OASE」ガス精製プロセスは省エネルギーで可用性が高く、大量の高純度ガスを提供する。また、特定のガス成分の選択的分離回収も可能。ガス吸収液は安定性が高く耐用年数が長いため、補充量も最小限で済むとしている。

BASF CO2削減目標達成への取り組みを加速

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2021年12月23日

 BASFはこのほど、新たなプロジェクト組織「ネット・ゼロ・アクセラレーター」を新設。約80人からなる取締役会会長直属のユニットで、年初にスタートする。

 低CO2生産技術、循環型経済、再生可能エネルギーに関するプロジェクト推進に焦点を当て、「2030年までにCO2排出量を2018年比で25%削減し、2050年までにクライメート・ニュートラル」の達成に向け、社内のより強力な体制を構築。広範囲な全社的活動を強化し加速させる。再生可能エネルギー、代替原料、CO2削減技術の専門知識を結集し、スケーリング効果の早期達成を目指す。

 進行中の全社プロジェクトには「ChemCycling」のような循環型経済分野や、メタン熱分解のようなCO2フリー技術などがあり、再生可能エネルギー分野でも様々なプロジェクトを開始。

 例えば、ヴァッテンフォール社(スウェーデン)との総発電量1.5GWのホランド・クスト・ズイド風力発電所の株式取得契約や、オーステッド社(デンマーク)がドイツ北海で計画中のボルクム・リフグラント三洋上風力発電所からの186MWの電力供給契約などがある。並行して、事業部ごとのプロジェクトに引き続き取り組み、新規プロジェクトを今後各国で立ち上げる。

 今後数年間でプロジェクトを実行段階に移すことを目標にしている。

 

クラリアント 新型アンモニア合成触媒がBASFで採用

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2021年12月13日

 クラリアントは、新しいアンモニア合成触媒「AmoMax 10 Plus」が、ベルギー・アントワープのBASFのアンモニア工場に採用されたと発表した。

 業界で実績のある「AmoMax 10」をベースに、同社の最新世代となるウスタイトベースの触媒で、活性・安定性・起動速度が大幅に向上。低運転圧力(最大10㍴)・低リサイクル率(リアクター出口で最大1%強のアンモニア)で運用でき、アンモニア生産量の増加(最大3%)とエネルギー消費量・CO2排出量が削減できる。

 日産2000t規模のアンモニア工場では、触媒の一般的な寿命期間である15年間で12万5000tのCO2排出量削減が見込まれ、これは1年間で車1600台以上のCO2排出量に相当する。また、クラリアント独自の「ActiSafE」テクノロジーにより、アンモニア合成触媒活性化時の水蒸気生成とアンモニア濃度を安全で効率良く正確に測定することで、触媒の還元処理を迅速かつ安全に行える。

 同社は、新触媒がBASFに採用されたことで、さらなるメリットが実証されることに期待している。

日本ガイシ BASFのアントワープ拠点でNAS電池運用

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2021年12月8日

 日本ガイシはこのほど、BASFのアントワープ統合生産拠点(ベルギー)に納入した電力貯蔵用NAS電池が運用を開始したと発表した。コンテナ型NAS電池4台で構成され、最大出力1000㎾、容量は5800㎾時。

 NAS電池は日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の電力貯蔵システムで、全世界で約200カ所の納入実績がある。負極にナトリウム、正極に硫黄、電解質にファインセラミックスを使った二次電池で、大容量、高エネルギー密度、長寿命が特長で、サイズは鉛蓄電池の約3分の1だ。

 日本ガイシとBASFの子会社BASF New Business(BNB)は、2019年にNAS電池の販売提携契約と次世代ナトリウム硫黄電池の共同研究契約を締結。日本ガイシの電池のシステム設計・製造技術と、BASFの化学の知見を融合させ、さらなる開発に向けて協力している。

 今回BNBは、自社でNAS電池システムを保有・長期運用することで、顧客視点のメリットや具体的な使用用途を検証し、最適なビジネスモデルの構築を目指す。両社は、顧客に包括的な提案ができるようになり、今後の開発のための有用なデータが収集できるとしている。

BASFの7-9月期 増収増益で通期予想を上方修正

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2021年11月29日

 BASFの7―9月期、増収増益で通期予想を上方修正はこのほど、2021年第3四半期(7―9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比42%増の197億ユーロ、特別項目控除前営業利益は同3.2倍の19億ユーロ、特別項目控除前EBITDAは同75%増の28億ユーロ、純利益は同34億ユーロ増の13億ユーロとなった。堅調な需要により増益を維持した。前年同期比で販売価格は36%上昇し、販売量は6%増加した。

 売上高は、すべての事業セグメント、特にケミカル、サーフェステクノロジー、マテリアル事業セグメントの販売価格の上昇と、ほぼすべての事業セグメントでの販売量増加により増収。特別項目控除前営業利益は、主にケミカル事業セグメントの大幅な増益が寄与した。

 マテリアル事業セグメント、インダストリアル・ソリューション事業セグメント、その他事業の大幅な増益も利益増に貢献したが、アグロソリューション事業セグメント、サーフェステクノロジー事業セグメント、ニュートリション&ケア事業セグメントの利益貢献度は大幅に低下した。川下事業は現在も原材料費やエネルギー費、運賃の高騰に直面しており、販売価格の上昇は、これらを一部相殺するにとどまった。

 なお、通期の業績予想の修正を発表。BASFグループの持続的な好業績と、特にケミカル事業セグメント、マテリアル事業セグメントで堅調な需要が継続すると見込み、売上高を760億~780億ユーロ(前回予測740億~770億ユーロ)、特別項目控除前営業利益を75億~80億ユーロ(同70億~75億ユーロ)に引き上げた。併せて、バリューチェーンのサステナビリティに大きく貢献する「アクセラレーター製品」の売上高を215億~225億ユーロ(同210億~220億ユーロ)に上方修正。CO2排出量は変更せず、2050万~2150万tで推移する見通しだ。

BASF 携行型近赤外分光分析を家畜飼料業界に導入

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2021年10月29日

 BASFと同子会社の独トライナミクス社はこのほど、モバイル型近赤外(NIR)分光ソリューションを飼料業界へ導入すると発表した。これにより、飼料業界のバリューチェーンのどこでも、家畜飼料の成分解析を迅速かつ高精度にオンサイト(現場)で行える。

 トライナミクス社は、赤外線センシングと3Dイメージングを専門にしており、赤外分光を大幅に小型化した高性能のポケットサイズラボラトリーを開発。BASFの飼料添加物に関する知識と、トライナミクス社のモバイルNIR分光の専門知識を結集し、飼料分析の加速化とシンプル化を実現した。

 クラウドベースで小型ポータブルデバイス、スマートフォンアプリ、カスタマーポータルサイトを統合し、飼料サンプルの品質や栄養価に関する分析結果をボタン1つで得られる。家畜飼料は家畜の成長段階や健康状態、原材料の変更に伴い調整が必要だが、栄養成分の見える化により、飼料の配合や品質管理が強化される。飼料工場や栄養士、生産者が飼料の品質を保証するための、迅速かつ柔軟なソリューションである。

 対象サンプルは飼料原料から完成飼料まで幅広く、水分、タンパク質、脂肪、エネルギーなど、質の高い飼料や家畜の健康に不可欠なパラメータの把握に役立つ。測定はその場ででき、所要時間は1分未満。結果は瞬時にスマートフォンアプリに表示され、さらにトライナミクス社のウェブベースのカスタマーポータルサイトにアクセスして評価することができる。

 今後も、両社はさらなるソリューション強化に向けて協力していく。クラウドを介した継続的なアップデートにより、ユーザーはハードウェアを交換することなく、新しいアプリケーションや機能を利用できる。

BASFとCATL LIB材で戦略的パートナーシップ

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2021年10月22日

 BASFと中国の寧徳時代新能源科技(CATL)はこのほど、正極材(CAM)や電池リサイクルなどの電池材料ソリューションに関する、戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

 この協力関係は、持続可能な電池バリューチェーンの構築を目的としており、CATLの欧州における現地化を支援するとともに、両社のグローバルなカーボンニュートラル目標の達成に寄与することが期待される。

 世界最大の自動車産業向け化学品サプライヤーであるBASFは、グローバルな製造・研究開発拠点をもち、中・高ニッケル系、マンガンリッチ系、コバルトフリーの正極材の幅広いポートフォリオを含め、正極材市場で確固たる地位を築いている。

 欧州において、高度なプロセステクノロジー、原材料サプライチェーンの確保、生産に適したエネルギーミックス、およびサプライチェーンに沿った短距離の効果的な物流により、業界トップレベルのカーボンフットプリントを実現する正極材の生産を行う。

 一方、革新的なエネルギー技術のグローバルリーダーであるCATLは、世界中の新しいエネルギーアプリケーションに対し、トップレベルのソリューションとサービスを提供。欧州初となるLIB工場をドイツに建設するプロジェクトを開始しており、欧州の顧客や消費者のための現地サプライチェーンの構築を加速させていく。

 今回の戦略的パートナーシップにより、BASFは、正極材と電池リサイクル分野で、世界的な電池メーカーとの密接な協力関係により専門性が深まり、世界市場での地位が強化される。また、CATLは欧州に電池リサイクルネットワークと安定した原材料のサプライチェーンを構築し、サービス能力の向上を目指す。