アキレスはこのほど、ベタつきを抑制することでロールアップを可能にしたアーク光対策フィルム「アキレス ウェルディングカーテンロールスクリーンタイプ」を開発した。色は透明のイエローとダークグリーンの2色。今月21日から全国で発売する。新製品の特長であるフィルム表面への滑り性の付与には、同社がビニールハウス向け農業用フィルムで培った独自塗工技術を活用した。
溶接や熱切断などの作業時に発生する強烈なアーク光には、目に有害な紫外線が大量に含まれている。この有害な紫外線や強い可視光線から、周辺作業者や通行者の目を保護するための防炎軟質塩化ビニールフィルム「アキレス ウェルディングカーテン」をベースに、農業用フィルム「プラチナコート」で培った独自塗工技術を採用した。ベタつきを抑えたことで、フィルムの巻き上げができ、ロールスクリーンタイプとして製品化が可能となった。
これまで作業スペースの確保や作業後の収納が難しかった現場で、作業時以外はスペースが確保でき、利便性や安全性が向上する。新製品は、フィルム両端に未塗工部を残しているため、高周波ウェルダーによる幅継ぎが可能であり、広幅のロールスクリーンにも対応できる。
また、従来製品「アキレス ウェルディングカーテン」と変わらない分光光線透過率も保持している。さらに、REACH規則とRoHSⅡ指令にも対応。フタル酸ジ‐2エチルヘキシルをはじめとした高懸念物質は閾値内の使用となっている(2018年6月27日現在、高懸念物質:第1~19次限定)。RoHSⅡ指令10物質についても使用を閾値内に抑えた。