エボニック プリンテッドバッテリー向け新素材技術発表

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2021年5月31日

 エボニックインダストリーズはこのほど、独イノベーション・ラボ社と共同でプリンテッドバッテリー向け新素材技術を発表した。充電式バッテリーセルの効率的な製造を可能にする。

 イノベーション・ラボは、フレキシブル圧力センサーや温度、水分、ガスセンサー、ハード・ソフトウェア完全統合システムの設計と生産機能に特化したプリンテッド・エレクトロニクス用のワンストップショップで、高度にカスタマイズしたソリューションで大量生産のサポートや印刷された機能製品のコンセプトから一括生産まで、製品のバリューチェーン全体を通じた実践的なサポートを提供している。

 このプリンテッド・エレクトロニクス技術と、レドックスポリマーをベースにしたエボニック独自開発のプリンテッドバッテリー技術「TAeTTOOz」を融合。極薄・柔軟な電池をスクリーン印刷で製造でき、設計の自由度が高い。電気エネルギーの貯蔵に金属を必要とせず、液体電解質を使用しないため液漏れせず、発火のリスクもない。プリンテッド・エレクトロニクスを使ったエネルギー貯蔵ソリューションは、日用品の相互接続やIoTへの応用が期待される。

 医療分野では、バイタルデータモニター用のセンサーの装着をより快適にし、物流分野では、プリンテッドバッテリーを電源にしたセンサーでワクチンや食品などの取扱いに細心の注意が必要な荷物をモニターするなど、新たな応用分野への道を開くとしている。