貿易統計によると、インドの5月の塩ビ樹脂(PVC)輸入は前年同期比34.1%増の19万5000tとなり、3月以来となる月間20万tが目前に迫る勢いとなった。農業用パイプやインフラ向けなど、おう盛な需要が続いており、輸入量が増加の一途をたどっている状況だ。
今年、インドでは春に総選挙(4~5月)が予定されていたため、インフラ工事の停滞からPVC需要の鈍化が見込まれていた。ただ、大きな影響は見られず、4月(18万4000t)、5月と1Q(1-3月期)に引き続き高水準な輸入量が継続している。仮にこのペースを維持すれば、2019年の輸入量は昨年(195万6000t)を大きく上回る220万t超となりそうだ。
一方、5月の輸入を国別で見ると、1位は