旭化成メディカルは27日、宮崎県延岡市で建設を進めてきたウイルス除去フィルター「プラノバ」の組立工場が完工し、竣工式を開催したと発表した。
同社は、バイオ医薬品や “旭化成メディカル ウイルス除去フィルター、組み立て工場が竣工” の続きを読む
2024年5月28日
旭化成メディカルは27日、宮崎県延岡市で建設を進めてきたウイルス除去フィルター「プラノバ」の組立工場が完工し、竣工式を開催したと発表した。
同社は、バイオ医薬品や “旭化成メディカル ウイルス除去フィルター、組み立て工場が竣工” の続きを読む
2021年4月22日
旭化成メディカルは21日、関係会社である旭化成生物工程(上海)=AKBCが、今月1日から中国での営業を開始したと発表した。
旭化成メディカルは、バイオ医薬品や血漿分画製剤といった生物学的製剤の製薬プロセスで使用するウイルス除去フィルター「プラノバ」や、装置の製造・販売を中心としたバイオプロセス事業を成長エンジンの1つに位置づけている。1989年に、世界で初めて生物学的製剤からウイルスを除去するために開発された「プラノバ」は、ウイルスろ過業界のリーダーとしての確固たるポジションにある。
世界的な新型コロナウイルスのパンデミック下、製薬会社での抗コロナ製剤の開発と商業生産化へのニーズが急速に高まるとともに、「プラノバ」の需要が増加。1日も早くワクチンや治療薬が医療現場に届き、人びとの薬へのアクセスを加速させるため、同社は「プラノバ」のグローバルでの供給体制の強化に努めている。
こうした中、今回、中国事業のさらなる拡大を図るために営業を開始したAKBCでは、在庫管理や受注プロセスの現地化による納期短縮と、中国人民元による決済システムの導入を通じ、中国での物流サービスの向上・供給体制の拡充を図っていく。テクニカルサポート体制についても、中国現地での技術的アドバイスや支援、実践的なトレーニングの提供を通じて、顧客により快適に製品を利用してもらうための環境を強化していく。
同社は、旭化成グループのヘルスケア関連事業の一員として、世界の人びとの〝いのち〟と〝くらし〟に貢献することを使命とし、生物学的製剤の安全性と生産性向上に貢献するパイオニアであり続ける。
2019年9月24日
旭化成メディカルは20日、ウイルス除去フィルター「プラノバ」の紡糸工場の建設が完工し=写真、17日に竣工式を行ったと発表した。
年産4万㎡の能力をもつ新紡糸工場は、宮崎県延岡市にある既存プラノバ紡糸・組立工場の隣接地に立地。今回の増強により、2016年に竣工した「プラノバBioEX」の紡糸工場と合わせ、ウイルス除去フィルター向け中空糸生産能力は年産13万㎡となった。
「プラノバ」は、バイオ医薬品や血漿分画製剤といった生物学的製剤の製造工程に使用されている、セルロース製中空糸型ウイルス除去フィルター。一方、「プラノバBioEX」は、より高いタンパク質濃度領域でも高効率なろ過性能をもつ親水化ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製中空糸型ウイルス除去フィルターだ。
同社が製造・販売する両製品は、医薬品の安全性に貢献する製品としてグローバルな信頼を得ている。
近年は世界規模で、生物学的製剤のウイルス安全性に対する要求が高まっていることに加え、モノクローナル抗体を中心としたバイオ医薬品の開発が盛んになってきたことから、ウイルス除去フィルターの需要が年々増加しているという。
こうした動きは今後も続くことが予想されており、同社は今回、さらなる安定供給を目指すために新紡糸工場を建設した。
積極的に研究開発や設備投資を行い、高性能・高品質の製品開発を続けていくことで、世界のニーズに対応した新製品を生み出し、生物学的製剤の安全性の向上に貢献していく考えだ。