宇部興産と参天製薬 緑内障・高眼圧症治療剤を韓国で発売

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2021年2月2日

 宇部興産と参天製薬は1日、緑内障・高眼圧症治療剤「エイベリス点眼液0.002%」の保険収載を経て、韓国内で韓国参天製薬から発売すると発表した。

 同剤は、緑内障・高眼圧症の治療を目的として両社が共同開発している点眼剤。有効成分であるオミデネパグ イソプロピルは参天製薬が宇部興産から導入した、選択的にEP2受容体に作用して眼圧下降作用を示す新規作用機序の化合物。日本では2018年より同じ名称で販売されており、海外では韓国が初めての販売国となる。また、ほかのアジア諸国についても順次販売承認を申請している。 

 緑内障は、視神経の障害により視野の欠損が起こる疾患。基本的に進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療による視神経障害と視野欠損の進行抑制が治療上の重要な課題で、眼圧を下降させることが、最も確実な治療法とされる。緑内障は、日本での眼疾患による視覚障害(視力低下、失明)の主な原因となっており、韓国では97万人以上が罹患し、世界では7600万人が罹患していると推測されている。

 両社は、より多くの治療選択肢を医療現場に提供することで、韓国の患者のQOLの向上に寄与できることを期待している。