三井化学 エポキシ樹脂を値上げ、原燃料・鋼材価格上昇で

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2021年11月18日

 三井化学は17日、エポキシ樹脂(EX)を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「23円/kg以上」で、荷姿ドラムの場合はさらに「10円/kg」のプラス。4月に続く今年2度目の値上げ。

 EXの国内販売価格改訂は、主原料のビスフェノールA(BPA)、エピクロロヒドリン(ECH)、カセイソーダの価格変動をベースに需要家との協議の上、実施している。足元では原燃料価格上昇により、ベンゼンは120円/kg、ナフサは6万5000円、C重油は7万5000円/klを超えるレベルで推移。また、冷延鋼板の上昇と国際的なドラム需給ひっ迫に伴い、世界的にドラム缶の価格が大幅に上昇しており、同社調達のドラム缶も安定調達のため、大幅値上げを受けている。

 こうしたコスト上昇やドラム容器高騰は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものにするためには、価格改定が必要だと判断した。

三井化学 ビスフェノールAとエポキシ樹脂を値上げ

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2021年3月31日

 三井化学は30日、ビスフェノールA(BPA)とエポキシ樹脂(EX)を4月1日納入分から、いずれも「60円/kg以上」値上げすると発表した。

 BPAの取引価格は、主原料のベンゼン価格の変動をベースに、ナフサ、用役(C重油)などを勘案して協議の上で決定しており、また、EXの国内販売価格の改訂は、主原料のBPA、エピクロロヒドリン(ECH)およびカセイソーダの価格変動をベースに需要家のとの協議の上で実施している。しかし、両製品を取り巻く環境は、足元では原燃料価格上昇により、ベンゼンは96円/kg、ナフサは4万7000円/kl、C重油は5万7000円/klを超える水準となっている。

 こうした厳しい状況の中、同社はあらゆるコストダウンに注力しているものの、このようなコストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、安定供給を持続的なものにするためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。