カネカはこのほど、ベルギーのグループ会社であるカネカユーロジェンテックにおいて、mRNAのGMP製造能力を現状の約5倍に大幅増強すると発表した。設備投資額は約20億円で、2023年末から順次稼働を予定している。mRNAの旺盛なグローバル需要に対応し、バイオ医薬品CDMOのリーディングカンパニーとして成長を図っていく構えだ。
新型コロナワクチンとして社会実装が急速に進んだmRNAは、
2023年1月24日
2020年9月4日
カネカはこのほど、グループ会社カネカユーロジェンテック(ベルギー)が、アンジェス(大阪府茨木市)や大阪大学などが開発を進めている新型コロナウイルス用DNAワクチンの大量生産に向け、タカラバイオを中心とする製造体制に参画したと発表した。同ワクチンは大阪大学とアンジェスのプラスミドDNA医薬品開発の実績をもとに開発され、今年6月から臨床試験を開始。実用化に向けて開発が加速している。
カネカユーロジェンテックは、1985年から医薬・診断薬、研究試薬用のタンパク質、核酸、ペプチドの製造販売を行っている。世界トップクラスのプラスミドDNA技術をもつことから、同ワクチンの中間体製造を受託した。なお、同社はベルギー政府の要請で、新型コロナウイルス検査用のPCR検査試薬も供給している。
カネカは、mRNAやプラスミドDNAなど最先端の高度技術を活用し、ワクチンの受託製造や抗ウイルス薬の開発、医療器を用いたソリューション提供などにより新型コロナウイルス問題の課題解決に貢献し、世界を健康にしていく考えだ。