UBE CPLの10月契約価格決着、前月比百ドル高

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2023年10月20日

7ヵ月ぶり1700ドル台回復、スプレッド改善

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、10月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比100ドル高の1710ドル/tで決着した。これで3ヵ月連続の上昇となり、7ヵ月ぶりに1700ドル台を回復している。

 CPLの原料であるベンゼンの市況が世界的に高止まる中、

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UBE CPLの9月契約価格、前月比50ドル高

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2023年9月22日

4ヵ月ぶり1600ドル台、ベンゼン価格が上昇

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、9月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比50ドル高の1610ドル/tで決着した。これで2ヵ月連続の上昇となり、4ヵ月ぶりに1600ドル台を回復している。

 CPLの原料であるベンゼンの市況が

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UBE CPLの8月契約価格、前月比40ドル高

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2023年8月30日

ベンゼン高で先高観、ヤーン向けが需要をけん引

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、8月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比40ドル高の1560ドル/tで決着した。今年2月以来、6ヵ月ぶりの反転となる。ベンゼン価格が

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UBE CPLの7月契約価格、前月比70ドル安

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2023年7月21日

ベンゼン下落が要因、市場環境悪化で稼働率低下

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、7月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比70ドル安の1520ドル/tで決着した。需給バランスが緩んでいることに加え、ベンゼン価格が下落してきたこともあり、2ヵ月連続の下落となっている。スプレッドについては、

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UBE CPL6月契約価格、前月比100ドル安に

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2023年6月26日

アジア市場の需給バランス悪化、顧客が稼働調整

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、6月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比100ドル安の1590ドル/tで決着した。前月まで2ヵ月連続で同価格帯(1690ドル)を維持していたが、需要が悪化したことで3ヵ月ぶりの下落となっている。スプレッドは、

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UBE CPL5月の契約価格、前月並みで決着

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2023年5月31日

台湾社のロールオーバーが要因、採算悪化が継続

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、5月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月並みの1690ドル/tで決着した。原料ベンゼンのアジア価格(ACP)も同価格で推移したため、スプレッドは前月並みの715ドルと改善せず、依然として収益確保が難しい状況が続いている。

 5月のCPL価格が動かなかったのは、

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UBE CPL4月契約価格、前月比30ドル安に

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2023年5月10日

台湾社の値下げが重荷、ベンゼン上昇で収益悪化

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、4月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル安の1690ドル/tで決着した。

 原料ベンゼンのアジア価格(ACP)が上昇したため、スプレッドは前月比55ドル縮小の715ドルと大きく悪化している。4月のCPL価格が

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UBE CPLの3月契約価格、前月比50ドル安

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2023年3月23日

台湾社の下落が影響、ベンゼン安も下押し要因に

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、3月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比50ドル安の1720ドル/tで決着した。前月は8ヵ月ぶりに上昇していたが、再び下落する結果となっている。スプレッドについても、

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UBE CPLの2月契約価格、8ヵ月ぶりに上昇

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2023年2月24日

中国の市況上昇が背景、足元はすでに調整局面に

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比220ドル高の1770ドルで決着した。昨年6月以来、8ヵ月ぶりの上昇となる。スプレッドについても、

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UBE、CPL1月契約価格、2ヵ月連続100ドル安

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2023年1月27日

中国経済の混乱が要因、春節休暇明けの動向注視

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、1月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比100ドル安の1550ドルで決着した。12月は原料ベンゼン見合いで100ドル安となっていたが、1月はゼロコロナ政策を緩和した中国の混乱が重荷となり、2ヵ月連続で大幅安となっている。

 CPLの契約価格は、中国から輸出されるナイロンチップの動向に左右される。昨年2月まで中国からの輸出量は月2万tペースだったが、行動制限による内需の低迷で増加基調となり、6月には4万1000tを記録。その後、3万t台まで落ちたものの、再び10月3万8000t、11月3万9000tと高水準で推移している。安価な中国チップがアジア市場に定着したことで、台湾チップの価格の下押し要因となっており、UBEの契約交渉も夏場以降から値下げ圧力が強まっている。

 こうした中、中国政府は12月にゼロコロナ政策を緩和。これが感染者の急増につながり、経済活動の混乱に拍車をかけた。中国のCPLスポット市況が急落したため、SINOPECは、12月(下旬決め)の契約価格を、75ドル安(900人民元安)の1360ドル(1万1700人民元)で決着している。こうした最悪期の交渉となったことで、UBEも2ヵ月連続での百ドル安を受け入れざるを得なかったようだ。

 ベンゼンとのスプレッドも大幅に悪化した。1月のベンゼンACPが高騰したため、スプレッドは155ドル縮小の685ドルとなり、2020年9月以来、2年4ヵ月ぶりに700ドル台を割り込んでいる。副生される硫安の市況回復が遅れていることもあり、UBEにとって事業採算が大幅に悪化している状況だ。

 一方、感染拡大がひと段落したことで、年明けから中国経済回復への期待が高まっている。CPLのスポット市況も反転し、春節休暇(1月21~27日)直前まで上昇基調を継続。これを受けて、SINOPECは1月の公示価格を前月から580人民元高の1万2280人民元で発表。人民元高を踏まえるとドルベースでは10月の水準を上回っており、市場の空気が一変したと言える。

 中国のナイロンチェーン稼働率(1月3週目までの平均)を見ると、CPLは79%稼働と前月比7ポイントも上昇した。定修明けの複数メーカーが稼働を再開したことが背景にある。チップは汎用グレードが持ち直したことで66%と2ポイント上昇。ヤーン(糸)は、春節休暇を控え紡糸工場が早めに工場を止める傾向にあるため、50%と10ポイント以上も低下した。CPLが高稼働でも市況が上昇していることから、春節休暇明けの需要増を見据えた需要家の買いが入っているようだ。

 UBEは2月の契約について、ベンゼン市況の上昇を吸収できる200ドル高以上の値上げで決着したい意向。春節休暇明けに中国市況が強含めば、契約交渉がスムーズに進むと見られる。ただ、欧米の景気減速が懸念材料。アジア地域からナイロン製品の輸出が頭打ちになれば、在庫が積み上がる可能性もあり、この先の市場動向が注目される。

 なお、UBEは3工場で稼働調整に取り組む。宇部工場は硫安の輸出を抑えるため90%程度に稼働を落としている。海外工場についても事業環境の改善が見られないことから、タイ工場は80%稼働、スペイン工場は70%の低稼働が続いている。