信越化学工業 クロロメタン製品を値上げ、事業採算が悪化

,

2022年9月16日

 信越化学工業は15日、クロロメタン製品について、10月1日出荷分から国内販売価格を値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、メチルクロライドが「20円/kg以上」、メチレンクロライドおよびクロロホルムが「30円/kg以上」。

 クロロメタン製品は、工業塩の電気分解で生産される塩素のほか、天然ガスから生成されるメタン、メタノールを原料として製造される。今年2月以降、天然ガス価格の急騰、電力価格の上昇に加え、物流費の上昇により事業採算が急激に悪化している。同社は、継続的にあらゆるコスト低減に努めているが、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難であると判断した。

信越化学工業 クロロメタン製品を値上げ、採算改善を図る

, ,

2021年10月29日

 信越化学工業は28日、クロロメタン製品の国内向け販売価格について11月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、メチルクロライドが「20円/kg以上」、メチレンクロライドおよびクロロホルムが「30円/kg以上」となっている。

 同社のクロロメタン事業は、主原料となる天然ガス、メタノール価格の高騰や昨今の燃料価格の急騰による電力価格の上昇、物流費の上昇に加え、製造設備の更新費用の増加により、事業採算が急激に悪化している。同社は、あらゆるコスト低減に努めているが、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難なことから、価格改定の実施を決定した。