BASF 化粧品用紫外線A波吸収剤の工場を中国に新設

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2022年1月18日

 BASFはこのほど、中国のケア・ケミカルズ金山(ジンシャン)生産拠点に「ユビナールA Plus」の新工場を建設すると発表した。生産能力は年間1500tで、2023年上半期に商業生産に入る予定だ。ドイツのルートヴィッヒスハーフェン拠点での生産を、アジアにも拡大する。

 皮膚の健康のため、紫外線から肌を守る重要性の認識は高まっている。紫外線A波(UVA)は長波長の紫外線で、雲や窓ガラスを透過し、肌の奥にまで到達する。「ユビナールA Plus」は光安定性の高いUVAフィルター(吸収剤)の1つで、UVAを確実に防御しフリーラジカルから皮膚を保護する。特許取得済みの油溶性の顆粒品で、化粧品処方に容易に配合でき、防腐剤フリーかつ低濃度で効果を発揮。長時間持続する日焼け止めやアンチエイジング効果のあるスキンケアに適する。

 金山生産拠点は、EffCI GMP(欧州化粧品原料協会)やRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)などの認証を得ており、パーソナルケア向けに幅広い品種のエモリエントやスペシャリティー界面活性剤を生産している。すでに台湾・高雄市のケア・ケミカルズの生産拠点ではブロードスペクトルUVフィルターの「チノソーブS」を生産しているが、今回の新設によりアジア地域でのUVフィルター製品群の生産拡大につなげる考えだ。