積水化学工業のグループ会社であるセキスイハイム東北は、体感型ショールーム「セキスイハイムミュージアム仙台」(仙台市青葉区)を、13日にオープンした。
従来の同社住宅展示場とは異なり、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などを用いた施設。家づくりを「過去の災害から学ぶ」「セキスイハイムの家づくりを知る」「未来の住宅を想う」の3つのエリアに分けて説明する。
「過去の災害から学ぶ」エリアでは、家族を守る家づくりのポイントを「設計性能」と「施工性能」の両面から考えてもらう。地震だけでなく、ゲリラ豪雨や大型台風などの大規模自然災害が頻繁に発生するようになっている中で、映像やパネル、音声ガイダンスにより、災害に強い住宅の重要性を学ぶ。
「セキスイハイムの家づくりを知る」エリアでは、セキスイハイムの特長である工場生産・ユニット工法を説明する。ロボットの活用などによる高度な工業化技術でもたらされる品質や性能の安定性について、実験映像と模型、VRで解説する。
また、同施設が位置する地上14階から、ARを使って豪雪や寒波、地震などの災害が起こった際の仙台の街の様子を見ることができ、普段意識することが少ない身近な危険について、考えてもらうきっかけを提供する。
「未来の住宅を想う」エリアでは、将来の電力価格の上昇リスクや、自然災害に備えるエネルギー自給自足の暮らしを映像と音声で説明する。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の必要性と、セキスイハイムのスマートハウスを知ってもらう。
同施設があるのは、仙台駅に隣接したアクセスのよい場所。住宅建築を検討している顧客に、まず家づくりに関する一般的な知識を学んでもらい、その中でユニット工法や工場生産などのセキスイハイムの特長を理解してもらう。納得してもらいながら説明することで、顧客満足度の向上を目指す。