ソンウォン 伊社の農業向け光安定剤の販促を開始

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2019年4月5日

 韓国のポリマー添加剤メーカーのソンウォンはこのほど、イタリアSaboの農業用途向け光安定剤システム「SABO STAB UV216」のプロモーションを開始したと発表した。

 同新製品は、農業用ハウスのフィルムへの農薬耐性や熱・紫外線保護を提供するもの。この製品は、両社の提携関係を一層強化するものになるという。

 両社は既存の販売契約に従い、Saboの専門知識や技術と、ソンウォンのテクニカルサービス、グローバルアプリケーションコミュニティ、豊富な販売実績を持つ営業チームによる手厚いサポートを組み合わせることで、新製品のプロモーションを加速する。

 また、新製品がSaboの光安定剤のポートフォリオに加わったことで、高性能製品と革新的なソリューションを提供するパートナーとして、ポリマー業界で選ばれる企業になるという、共通の目標に向けてさらに前進する機会となる。

 

ソンウォンの1-12月期 売上・純利益が9%増

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2019年3月12日

 韓国のポリマー添加剤大手ソンウォングループの2018年12月期の総売上は、前年同期比9%増の7887億ウォン、売上総利益は同1%増の1562億ウォン、純利益は同9%増の378億ウォンとなった。

 既存の顧客による年末の在庫調整、為替変動のマイナスの作用、原料価格の高騰が、製品ラインに悪影響を及ぼすことが予測されていたポリマー添加剤の売上は、予想に反し、年間を通して安定に推移した。また、ポリエステルジオールとポリウレタンの業績が好調だったこともあり、TPP事業の売上も伸びた。

 ソンウォンは昨年、韓国の製造施設で製造能力を強化。また、新たな生産ラインの導入も完了し、機能性モノマーの量産を開始した。ポリマー添加剤の製品ポートフォリオも強化したが、その一方で、スペシャルティケミカル製品や、燃料と潤滑剤向けの添加剤の製品ラインの開発と拡大にも継続的に取り組んだ。2019年については、政治不安と貿易摩擦により、景気が停滞するという見通しを立てているが、すべての地域で中期的に自社の製品ラインに対する需要は堅調に推移すると見込んでいる。

 同社では、今後も引き続き社員の育成に力を注ぎ、自社の革新的な製品の強みをさらに磨き、幅広い個客基盤のニーズを満たす、スペシャルティケミカル製品を提供する企業全体としての生産能力を強化していく方針だ。

ソンウォン リサイクル材50%使用の包材を独社と開発

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2019年1月28日

 韓国の添加剤・特殊化学製品メーカーのソンウォンはこのほど、再生ポリエチレン(PE)を使用した持続可能な包装材ソリューションで、ドイツのRPC bpi nordfolien社と業務提携し協業を始めたと発表した。

 両社は印字された業務用の使用済み袋など廃棄物由来のリサイクル材を50%使用し、20kg容量の製品包装用PE袋を共同開発している。インキを取り除くために必要な溶剤もすべて、クローズドループプロセスで継続的にリサイクルする。nordfolien社は、RPCグループ傘下の企業。

 RPCグループは英国に本社を構え、34カ国190以上の拠点で事業を展開する、プラスチック包装および包装以外の用途でのプラスチックを扱う欧州最大のサプライヤーの1つである。

 その中で、nordfolien社は、最高品質の革新的な業務用・消費者向け包装材を専門とし、同社の包装ソリューションはほぼすべての業種や分野の用途を網羅する。最高品質、最高のサービス、そして圧倒的な信頼性がRPCグループ成功の基盤となっている。

 ソンウォンのマウリツィオ・ブッティCEOは「nordfolien社との提携は、ソンウォンのビジョン『地球そして人間の利益に即し、当社のすべての利害関係者のために健全かつ持続可能な成長を続けること』を実現するための革新的なパートナーとの出会いだった」とコメント。同社は持続可能性の追求を重視しており、国連が設定した17の持続可能な開発目標 (SDGs) に沿って、同社の責務としてより持続可能なソリューションを新たに生み出すことに取り組んでいる。

 ソンウォンは今後も、資源保護への取り組みを継続しつつ、プロセスを最適化することに加え、業界を牽引する他の企業と連携して各社の強みを集約し、新たな機会を創り出すことに注力していく。

ソンウォンなど 紫外線吸収剤を対象とした提携契約締結

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2018年12月11日

 韓国の添加剤・特殊化学製品メーカーのソンウォンはこのほど、ポリマーやコーティング用途向け光安定剤を手掛けるディシェン・ テクノロジーと、紫外線吸収剤を対象に提携契約を締結したと発表した。中国江蘇省に本社を構えるディシェンは、ソンウォンの広範な紫外線吸収剤の一部の生産を請け負う。

 同提携契約を通して、両社が実現を目指すのは、①業界最高の製品、プロセスおよびEHS(環境労働安全)プラクティスの可用性確保②製造能力の確保により、ソンウォンの同契約の対象製品の供給信頼性をさらに強化③次世代の光安定剤の開発に向け、技術レベルでの緊密な協力。数年間にわたり協力関係を築いてきた結果、両社は良好な関係をより拡大し、ソンウォンの紫外線吸収剤の製品ラインを対象とした、戦略的な長期契約を締結する絶好のタイミングだと判断した。

 ディシェンは、世界最大規模の光安定剤の製造企業の一つになるべく、現在中国福建省に光安定剤専用の最先端の新工場を建設中だ。提携契約の枠組みの中でディシェンは、プラスチックおよびコーティング用途向けの、幅広い紫外線吸収剤「SONGSORB」と『SONGSORB CS』をソンウォンに供給する。これらの製品は、ソンウォンの商標のもと、世界中で販売される予定だ。

ソンウォン 韓国の水原プラントで生産能力を拡大

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2018年12月10日

 韓国の添加剤・特殊化学製品メーカーのソンウォンはこのほど、韓国の水原(スウォン)プラントで、新たな生産ラインが稼動開始し、総生産能力が約1000tになったと発表した。これにより同プラントの、高性能コーティング用紫外線吸収剤「SONGSORB CS400」の製造で、原材料から最終製品までの全工程で完全な一貫生産体制が確立した。

 また同プラントでは、同製品や他のコーティング添加剤に加え、紫外線吸収剤とヒンダードアミン光安定剤とのブレンド製品を製造する。SONGSORB  CS400は、ヒドロキシフェニルトリアジン(HPT)系の液状紫外線吸収剤で、自動車や工業用途に用いられるハイソリッド塗料や、水系や溶剤系の塗料に用いた場合も、高性能で耐久性を確実に発揮できるよう設計されている。

 また、非常に高い熱安定性と焼き付けサイクルや、過酷な外部条件にさらされるコーティングに対して卓越した耐性を付与する。アミン触媒や金属触媒コーティング・ベースコート、これらの触媒を含む基材の上に塗布するコーティングにも適している。

 成長戦略の一環として、ソンウォンはこれまでの経験を生かし、注力する塗料やインキ、接着剤など特殊化学品の提供と強化に向けた、さらなる技術開発を進めている。原材料からの一貫生産体制は、ソンウォン製品の供給安定性を向上するとともに、高い品質の確保に寄与する。

 同社マーケットセンター・コーティングのリーダーであるロザンナ・テレスカ氏は「この生産ラインは、昨年韓国の梅岩(メアム)工場敷地内に設立されたテクノロジーイノベーションセンターと共同で、光と熱安定化に向けた次世代ソリューションの開発を進めている」と話している。

ソンウォン ポリオールなど向け酸化防止剤で新製品 

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2018年11月27日

 韓国の添加剤・特殊化学品メーカーのソンウォンはこのほど、新たな酸化防止剤「ソンノックス5057」を発表した。

 軟質ポリウレタンスラブストックフォームやエラストマー、ホットメルト接着剤など向けに開発した。ソンウォンがもつ既存のアミン系・フェノール系・フォスファイト系・チオエステル系酸化防止剤を補完し、ラインアップを拡大するもの。

 液状のブチル化/オクチル化ジフェニルアミン系酸化防止剤で、ポリオールを含む様々な基材に適している。「ソンノックス1135」「ソンノックス1076」などのヒンダードフェノール系酸化防止剤と併用でき、貯蔵中・輸送中にポリオールを分解から保護する。

 また、これらの製品を組み合わせることで、軟質ポリウレタンフォームの製造中に生じるスコーチ(早期加硫/焼け)や、フォーム中心部の変色を防止することができる。

 韓国・ウルサンの施設で製造。同プラントでは他のアミン系・フェノール系酸化防止剤も製造されているため、生産効率とスケールメリットが生かせ、経済性の向上にも寄与する。

 テクニカルサービス&アプリケーション開発責任者のトーマス・シュムッツ氏は「ソンノックス5057は揮発性が低く液状であることから、多くの基材やアプリケーションに適している。残留ジフェニルアミンがほとんど含まれないため、要求の厳しいポリウレタン用途でも、顧客の高品質に対するニーズを満たすことができる」と話している。

ソンウォンの1-9月期 純利益が9%増、為替も有利に

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2018年11月20日

 韓国のポリマー添加剤大手ソンウォングループの2018年12月期第3四半期の総売上は前年同期比9%増の5927億ウォン、売上総利益は同1%減の1191億ウォン、純利益は同9%増の328億ウォンとなった。

 ポリマー安定剤(PS)の第3四半期の売上は、第1・第2四半期で達成した水準を上回った。第3四半期を通して為替が有利に働いたことに加え、製品ポートフォリオ全体を対象に、世界規模で値上げを実施した結果、主要原料の価格高騰を効果的に相殺することができた。

 一方、例年の夏季の低迷、顧客が実施する在庫調整、北米の大口顧客の工場定期修理実施の影響を受け、一部の製品の需要がわずかに落ち込んだ。製造設備の稼働率は高めで推移し、中国山東省にある平度工場で長期にわたって実施されていた監査と調査が終了。政府から製造再開許可が下り、ワンパックシステム(OPS)の製造量を通常の水準に戻すこともできた。

 今後は、PSと潤滑油酸化防止剤(Lube AO)事業、アジア地域で市場成長が堅調に推移する見込みだ。

 ただ、第4四半期の前半には、例年通り顧客による年末の在庫調整が実施され、根強い需要があるものの、一時的に緩やかな需要低迷につながるとの懸念がある。

 また、需要の落ち込みを防ぐため大幅な値動きが増えることも見込まれるが、そうした価格の動きは一時的なものにすぎないと、同社では考えている。