帝人 マルチマテの複合成形材、米ACCEアワード受賞

, , , ,

2022年9月30日

 帝人はこのほど、同社グループで自動車向け複合成形材料事業を展開するテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT)が、米国のプラスチック関連業界SPEが主催する「ACCE ピープルズ・チョイス・アワード」を受賞したと発表した。同アワードは、自動車向け複合成形材料に関連する革新的な技術に贈られている。

SPE ACCEアワードを受賞したバッテリーボックス

 今回受賞したのは、TATが開発したFRP(繊維強化プラスチック)と金属材料を組み合わせたマルチマテリアルによるEV向けのコンポジット製バッテリーボックス。これまで培ってきたマルチマテリアル技術を駆使し、FRPと金属材料を最適条件で組み合わせて成形している。

 カバーやトレイには、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

帝人 北米トヨタのピックアップトラックに複合材が採用

, , , ,

2022年6月9日

 帝人は8日、自動車向け複合成形材料事業を展開する米国のテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT)のGF-SMC(ガラス繊維シートモールディングコンパウンド)が、北米トヨタのピックアップトラック「タンドラ」2022年モデルのピックアップボックス(荷台)に採用されたと発表した。

GF-SMCが採用された「タンドラ」2022年モデル

このピックアップボックスは、TATのセギーン工場(テキサス州)でGF-SMCを成形するもので、昨年11月初旬に製造を開始している。

 TATは、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

帝人 自動車向け複合成形材、グローバルブランドを展開

, , ,

2021年9月27日

 帝人は24日、グローバル展開している自動車向け複合成形材料事業について、「テイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT)」にブランドを統合すると発表した。帝人グループは、中期経営計画の中で、マルチマテリアル化による高付加価値用途への展開強化を掲げ、自動車向け複合成形材料の米国でのトップシェア拡大と、欧州・中国市場での展開の強化・拡大を推進している。

 同社は2017年に北米最大の自動車向け複合材料部品メーカーであるCSPを買収して以降、ポルトガルのイナパル、チェコのベネットを相次いで買収、昨年にはCSPの中国合弁会社CSPビクトールを子会社化し、世界各地に拠点を構築。グローバル・ティア1サプライヤーとしてOEMからの要求特性に対応するため、環境配慮型の次世代自動車に求められる軽量で高強度な部品開発を推進している。また、昨年には、テクニカルセンターとしてドイツにTACE、先端技術開発拠点として米国にATCを開設。顧客ニーズに対する、マルチマテリアルでのソリューション提案力を強化している。

 こうした中、今回、TATブランドの下に、グループ会社ならびに組織(世界29拠点、社員約5400人)が結束。事業体制を強化することで、ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減を実現する、自動車部品の技術開発、生産、供給を展開していく。またブランド統一に伴い、CSP、イナパル、ベネット、およびTACE、CSPビクトールは、TATへと社名を変更する。なお、日本国内の事業所や部署については、社名は変えず、TATを事業ブランドとして展開していく予定だ。

 TATは、これまで培ってきた素材に関する専門知識や、自動車向けの設計・エンジニアリング能力を融合することで、自動車業界が求める部品をグローバルに提供できる、世界でも稀有なリーディングカンパニーとして確固たる地位を確立していく。また、バリューチェーン全体のライフサイクルの観点から、CO2排出量削減に向けた技術開発や様々な取り組みにも注力していく。

 帝人グループは、環境配慮型の自動車の実現に向けた様々な要求に対応できる存在へと進化し、2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業の売上高を20億ドル規模に拡大していく考えだ。