ダウは30日、パッケージング・アンド・スペシャルティープラスチック事業部(P&SP)が、アジア太平洋地域でのパッケージングの課題への新しいソリューションとして、「AGILITY(アジリティー)」パフォーマンスLDPE樹脂のポートフォリオを拡張したと発表した。これにより、低速から中速度での薄型押出コーティングが可能になる。
アジリティーEC7030パフォーマンスLDPE樹脂は、ダウ独自の次世代チューブラー法LDPEの新特許技術を基にした、アジア太平洋地域でのオートクレーブ法からチューブラー法への押出技術の移行に沿う新製品。この新しいグレードは、現行のアジリティー製品ファミリーを補完するもので、さまざまなライン速度とエンドユースに対応するソリューションを提供することが可能になった。
アジリティーパフォーマンスLDPE樹脂は、従来のオートクレーブ法によるLDPE樹脂の性能条件を上回る。既存の製造設備の老朽化が課題となっているオートクレーブ法LDPEに持続可能な長期的ソリューションを提供する一方、軽量コーティングによる効率性の向上を実現する。
アジリティーパフォーマンスLDPE樹脂の初期のグレードは、一般的に高速ライン向けに設計されており、無菌パッケージなどによってハイエンドな用途向けに適用されてきた。
アジリティーEC7030の用途には、スナック包装、食品・薬品用小袋、ラミチューブ、紙コップ、医薬用パッケージ、液体用大型容器、剥離紙、防水シート/繊維織物、ジオメンブレンなどがある。