帝人フロンティア ファーストキャビンと機能性寝具を共同開発

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2019年12月26日

 帝人フロンティアはこのほど、ファーストキャビン(東京都千代田区)と、寝具から発生するホコリを低減させることで睡眠の質を改善する機能性寝具を共同開発した。

 ファーストキャビンは飛行機のファーストクラスをイメージした、キャビンスタイルホテルを全国で展開しており、来年3月から「ファーストキャビン御堂筋難波」の全室に採用する予定だ。

 機能性寝具の中綿には、ポリエステル長繊維を使用しており、細かい粉塵が発生しにくくなっている。また、側地には高密度で緻密な構造のポリエステル織物を使用しており、布団内部のホコリを外部に放出しにくく、ダニや花粉などの侵入も防ぐ。これらのことから、一般的な布団に比べ、使用時に寝具から発生するホコリの量を約80%低減でき、睡眠時の中途覚醒が減少することにより、睡眠時間の延長など睡眠の質向上が期待できる。

 開発したのは掛け布団と敷き布団、枕、これらの専用シーツ、カバーで、専用のシーツやカバーは、リネンサプライヤーである光新星(大阪府大東市)の協力を得て検証・改良を行い、高温で洗浄・乾燥される工業洗濯に対応可能となっている。

 また、寝心地に関するモニター調査を実施して改良を重ねたことなどにより、一般的なシーツと同様の肌触りや風合いも実現した。高反発で回復力が高いポリエステル長繊維の中綿を使用するため、適度なクッション性を保つことができる。また、掛け布団はドレープ性が高く、身体に沿うため、温かい空気が身体と布団の隙間から逃げにくいなど、快適な寝心地を提供する。

 この機能性寝具については今後、ファーストキャビンの他施設での採用を順次拡大していく。両社は、客室の睡眠環境の改善を目的に、引き続き製品やウェアラブル端末を使用するサービスなどの共同開発を進める。