旭硝子財団 ブループラネット賞、受賞者2人を決定

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2022年6月20日

 旭硝子財団はこのほど、2022年ブループラネット賞(地球環境国際賞)の受賞者に、ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下とスティーブン・カーペンター教授(米国)を決定したと発表した。

 同賞は地球環境の修復を願い、

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旭硝子財団 ブループラネット賞決定、ティルマン教授ら2人

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2020年6月17日

 旭硝子財団はこのほど、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の2020年の受賞者に、デイビッド・ティルマン教授とサイモン・スチュアート博士を決定したと発表した。

 同賞は地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年に設立され、今年で29回目を迎えた。地球環境問題の解決に関して、社会科学、自然科学/技術、応用の面で著しい貢献をした、個人または組織の業績を称える国際的な賞。今回は国内488人、海外795人のノミネーターから127件の受賞候補者が推薦され、その中から2人が選ばれた。

デイビッド・ティルマン教授(米国)
デイビッド・ティルマン教授(米国)

 受賞者のうち、デイビッド・ティルマン教授は米国出身で、ミネソタ大学教授・大学理事、カリフォルニア大学サンタバーバラ校卓越教授。農業と食習慣が健康と環境に与える影響について精査し、植物ベースの食物は人間の健康と環境の両方に利があるのに対し、赤身の肉類は人間の健康にも環境にも悪影響を与えることを示した。密接に関連している食習慣・環境・健康のトリレンマを地球規模の問題と捉え、人間の健康にも、地球環境にもよい農業の実践と食習慣への移行を唱道している。

サイモン・スチュアート博士(英国)
サイモン・スチュアート博士(英国)

 サイモン・スチュアート博士は英国出身で、シンクロニシティ・アース戦略的保全部長、元IUCN(国際自然保護連合)種の保存委員会議長。IUCN絶滅危惧種レッドリストのためのカテゴリーと定量的な基準の開発を主導し、評価対象種の拡大に顕著な貢献があった。この堅固な科学的基盤により、レッドリストは、最も信頼性が高く、広く利用される種の絶滅リスクに関する情報源となっている。また、世界両生類アセスメントを立ち上げ、統括し、両生類の減少はその生息場所だけでなく、自然環境が損なわれつつあることを示していると警鐘を鳴らした。

 なお、表彰式は10月7日に東京會舘(東京都千代田区)で行われ、賞状とトロフィー、副賞5000万円が贈られる。その後、翌8日に国際連合大学、10日に京都大学で受賞者による記念講演会が開催される予定。