クラレ プラスチック・ゴム産業展「K2019」に出展「セプトン」などを紹介

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2019年10月15日

 クラレは10月16~23日にドイツのメッセ・デュッセルドルフで開催される、世界最大規模のプラスチック・ゴム産業展「K2019」に出展する。

 バイオ由来水素添加スチレン系エラストマー「セプトン」BIO‐シリーズ、EVOH樹脂・フィルム「エバール」、バイオマス由来のガスバリア材「PLANTIC(プランティック)」、人工皮革「クラリーノ」、水溶性PVAフィルム、熱溶融成形が可能なPVA樹脂「MOWIFLEX」など、同社の特長のある製品を紹介する。

 「セプトン」BIO‐シリーズは、バイオ由来の新規共役ジエンモノマーである「β‐ファルネセン」を原料とした、水添スチレン‐ファルネセン共重合体。ウェットグリップ性に優れ、濡れても滑りにくいという特長を持つ。

 「エバール」はプラスチックの中で最高レベルのガスバリア性(気体遮断性)を持つ、EVOH(エチレンビニルアルコール)樹脂。優れたバリア性により、食品の保存期間延長と食品ロスの低減に貢献する。展示会ではリサイクルしやすい新グレード品を紹介する。

 「プランティック」はバイオマス由来の生分解性ガスバリア素材。優れたガスバリア性による食品の品質保持や賞味期限の延長、カーボンニュートラルによりCO2削減に寄与する。他のバイオマス、生分解性素材との組み合わせによる環境性能の高い包装材の設計も可能だ。

 「クラリーノ」は天然皮革のような自然な外観・風合いを持つ人工皮革。環境にやさしい製法で製造された製品を紹介する。水溶性PVAフィルムは生分解性で、水に速やかに溶解し、環境負荷が小さいという特性を生かし、衣料用洗剤や食器洗い機用洗剤、農薬など、粉体・液体の個包装用途で採用が拡大している。

 熱溶融成形が可能なPVA樹脂「MOWIFLEX」は、生分解性と水溶性を特長とするクラレのポリビニルアルコール(PVA)樹脂。同製品を使用した3Dプリンター用フィラメントは、優れた印刷適正に加え、空気中では吸湿しにくく、冷水には溶解する特長がある。