コベストロはこのほど、マーカス・スタイレマンCEOが、欧州のプラスチック産業団体であるプラスチック・ヨーロッパの新会長に就任したと発表した。同団体の抜本的な構造改革を主導したダウ・ケミカルのハビエル・コンスタンテ氏の後任となり、任期は3年間。
スタイレマンCEOは「世界が多くの課題に直面している中で、プラスチックは、持続可能な世界を作り上げるために必要不可欠であり、サーキュラーエコノミーを世界の新しい基本理念とするためにも必要だ。そして、使用済み原料と廃棄物を別の製品の材料として再利用することが重要であり、いかなる状況であっても、プラスチックを地球環境に流出し続けるべきではない。また、できる限り多くの分野で、プラスチックをサステナブルな資源として使用する必要がある。このようにプラスチックを使用することで、プラスチック産業は欧州のサステナブルな発展に寄与することができる」と述べている。
スタイレマンCEOは、今年3月にドイツ化学工業協会(VCI)の副会長に選任。また、欧州化学工業評議会(Cefic)の一員でもある。さらに、欧州での産業界主導の組織・取組みの1つである「持続可能な化学のための欧州テクノロジー・プラットフォーム」(SusChem)の会長も務めている。