コロナ影響で原料価格急落、歴史的な低レベルに
宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、4月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比360ドル/t安の950ドル/tで決着した。1000ドル/tを割り込んだのは2001~02年に記録して以来、約18年ぶりのことで、歴史的な低レベルとなっている。その背景として、新型コロナウイルスの感染が拡大し経済活動が混乱したことに加え、原油価格に連動しベンゼン価格が急落したことが挙げられる。
4月のベンゼンのACP(アジア契約価)は、