ポリプラスチックス 高強度・高クリープ・良摺動性のPOMを開発

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2019年5月10日

 ポリプラスチックスは9日、高強度・高クリープ・良摺動性を兼ね備え、従来の摺動グレードよりもさらに軽量化・省スペース化が可能となるポリアセタール(POM)「ジュラコン」の新グレード「WW-09」を開発したと発表した。

 自動車の電動化が進むに伴い、静音化の要求がより一層高まる中で、POMの摺動グレードが必要とされる部品が増えている。一方で、燃費性能の向上も重要なキーワードであり、各部品の軽量化や省スペース化が求められている。

 このような市場の要求に応え、摺動グレードに静音性といった摺動特性だけではなく、薄肉化による軽量化・省スペース化に貢献できるよう耐久性を持たせた「WW‐09」を開発した。

 「WW-09」は摺動性・強度・クリープ特性を同時に満足させることができる新グレード。破壊が懸念される高荷重下での使用や、十分な肉厚が取れない場合などに加え、摺動特性も併せて要求される部品への採用が期待される。また、標準グレード並みの機械的性質があり、従来の摺動グレードよりも軽量化・省スペース化が可能となっている。

 

 

【ポリアセタール特集2】ポリプラスチックス

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2019年3月28日

 世界トップシェア、さらなる成長へ欧米市場の開拓図る

 ポリアセタール(POM)は、ポリプラスチックスを代表する製品だ。最初に日本で製造を開始した静岡県の富士工場は昨年、操業50周年を迎えた。

POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)
POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)

 同工場の10万tのほか、台湾の大発工場に2万5千t、中国の南通工場(三菱ガス化学など3社との合弁)に6万t、マレーシアのクアンタン工場に12万3千tの設備があり、合計生産能力は四拠点で約30万tになる。これは世界で1、2を争う規模で、シェアでは世界トップの約20%を占めている。

 リーマンショック以降、中国・アセアン・インドの市場が成長する中で「アジアを

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ポリプラスチックス 医療用途向けにPOM「PMシリーズ」を開発

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2019年1月23日

 ポリプラスチックスは22日、ポリアセタール(POM)「ジュラコン」で、医療・ヘルスケア市場向けに「PMシリーズ」を新たに開発したと発表した。

 PMシリーズの初となるグレード「PM09S01N」は、FDAマスターファイル登録、USPクラスⅥ、高い品質管理など医療機器メーカーの代表的な要求事項に対応している。

 同社グループでは、2月にフランス(Pharmapack:6~7日)と米国(MD&D West:5~7日)で開催される医療業界の展示会にPOM「PMシリーズ」やCOCを出展し、訴求を図っていく。

 同社グループは高純度の環状オレフィン・コポリマー(COC)「トパス」材料を長年、医療・ヘルスケア市場に提供してきた。トパスは各国の医療・食品接触の規制に適合しており、薬剤や液薬と直接接触する医療用容器や投薬デバイスなど幅広い用途で使われている。

 こうした中、医療・ヘルスケア市場では常に、より信頼できる高品質の材料が求められている。POM材料のトップサプライヤーである同社は、そうした市場の要望に応えPMシリーズを新たな医療用途向け製品として開発した。