練り込みや後加工が不要、様々な分野に展開図る
東レ・デュポンは19日、広島大学大学院医系科学研究科ウイルス学研究室(坂口剛正教授)との共同研究により、ポリエステルエラストマー「ハイトレル」の特殊グレードで、新型コロナウイルスに対する不活化効果を確認したと発表した。練り込みや後加工を施すことなく、エラストマー成形品で不活化が確認された初の技術となる。すでに一部でサンプルワークを開始しており、3~4年後には上市につなげていく方針だ。
「ハイトレル」は、米デュポンが開発した「熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー」。ハードセグメント(PBT)とソフトセグメント(ポリエーテル)のブロック共重合体であり、ゴム弾性をもちつつ、高機能性、良成形加工性も備えるエンジニアリングプラスチックの特長を有している。温度依存性が小さく、