スーパーエンジニアリングプラスチックのポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドは、グローバルで年率6~7%程度の成長を続けており、現在の市場規模はグローバルで13万t弱、国内では4万t弱程度だと見られている。ただ、中国での需要が減速傾向にあることから、一時的にこれらの数字が落ち込む可能性はある。
PPSポリマーはベンゼン環と硫黄が交互に結合した結晶性の合成樹脂で、汎用エンジニアリングプラスチックに比べ耐熱性が非常に高く、機械的強度・耐薬品性・難燃性に優れている。
PPSコンパウンドの商業生産を最初に始めた米国のフィリップス・ペトロリアムが、PPSにガラス繊維を40%混合したものと、ガラス繊維と充填剤(無機フィラー)を65%複合したものを販売していたため、これがデファクトスタンダードとなっているが、各社はこれらの