ロッテケミカルは、新たな自動車デザインの発想を刺激する革新的な半透明ポリプロピレン(PP)コンパウンド製品を開発した。
同開発品は、従来の
2024年4月23日
2024年4月19日
2023年2月13日
2022年10月26日
2022年8月3日
2021年9月16日
BASFはこのほど、色相安定性に優れた加工安定剤「イルガスタブ」がロッテケミカル(韓国)の製造する医療用途ポリプロピレン(PP)に採用されたと発表した。さらに、同PPは韓国の医療用注射器メーカーが開発したLDS注射器(低デッドスペース)に採用された。
同注射器は注射後に注射器本体に残る薬剤の量を最小限に抑え、ワクチンを無駄にせず20%多くの人に接種できる特長をもつ。新型コロナワクチンの予防接種が世界中で展開される中、PP製注射器のニーズが急増し、大きな需要が見込まれる。
LDS注射器用材料には高透明度の認証が必要であるが、医療用プラスチックは滅菌処理によりポリマーの劣化や変色が起こってしまう。「イルガスタブ」は色調の保持や透明性に優れており、コンパウンディングや射出成形中に、PPを変色させることなく加工安定性を提供する。
ロッテケミカルは、高強度PPをはじめとする医療材料の生産品質管理を徹底し、医療や安全に関するニーズの高まりに対応するため、特殊PP素材の開発を拡大するほか、繊維やシートへの使用拡大の可能性を評価している。プラスチック注射器をはじめとする多くの医療用アプリケーションは、持続可能な未来のための重要な柱の1つとして、人々の健康と安全に役立っている。
BASFは、「イルガスタブ」の持続可能性の利点について、センシティブな用途のプラスチックに低濃度で処方することで、環境や貴重な資源の保護にも貢献できるとしている。