新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。今日、皆さんに申し上げたいのは、仕事を通じて自分自身の成長を常に意識してほしいということだ。2030年に向けた長期ビジョンの達成には、皆さんの成長が不可欠になる。
私は「上向きのスパイラル」という言葉をよく使う。例えば、企業が好業績を続ければ、その勢いの下にヤル気や様々な才能のある人材が集まり、その多様な人材の活躍によってさらに業績が上がるということだ。逆のケースである「下向きのスパイラル」から「上向きのスパイラル」に転換させるためには、大変なエネルギーが必要になる。
「上向きのスパイラル」を続けるためには、「自分に言い訳をしない」ことが大切だ。うまくいかない時は、自分に言い訳をするのではなく、どうすればこの状況を改善できるのかを考え抜いて、自分自身で実行し、上司や関連部署へ提案するなど、「前向きな行動に転換」してもらいたいと思っている。そういった一段上の行動を目指す姿勢は必ず相手に伝わり、「上向きのスパイラル」を呼び込み、そして、競合相手やライバルとの差をつけるのだと考えている。
皆さんのこれからの社会人生活には、高く大きな壁にぶつかる日もあるだろう。しかし、その壁を乗り越えた先に「上向きのスパイラル」は続いている。自身の無限の可能性を信じて、自分に言い訳をせず、仕事に対して前向きに取り組み、挑戦を続けてほしい。
一人ひとりの成長と「上向きのスパイラル」が積水化学グループの持続的な成長の原動力になる。これから一緒に頑張っていこう。