コロナ影響大、10月以降回復も120万t割れに
合成ゴム工業会がこのほど発表した生産・出荷・在庫実績によると、2020年の合成ゴムの出荷量は前年比14.5%減の118万8200tだった。
昨年は、2019年後半からの中国での自動車生産の減速に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、出荷量は1~9月まで前年同月比を下回って推移。特に4月に緊急事態宣言が発出されたことで5月の出荷量は前年同月比54.9%まで落ち込んだ。その後、6月以降は徐々に持ち直し、自動車生産が本格的に回復した10~12月はプラスに転じている。しかし、それまでのマイナス分をカバーできず2020年の合成ゴムの出荷量は120万tを割り込む結果となった。
品目別に見ると、SBRは