三菱ケミカルのグループ会社で浄水器の販売を行う三菱ケミカル・クリンスイは、山形県の酒造メーカーと共同し、超軟水を仕込み水としたオリジナル吟醸酒を発表した。
クリンスイが運営する、水にこだわったライフスタイルを体感できるカフェ「MIZUcafe PRODUCED BY Cleansui」(東京都渋谷区神宮前6-34-14 原宿表参道ビル1階)で、今月6日から提供を始めた。
蔵出しとなったのは、「出羽桜 純米吟醸酒 Cleansui仕込み(瓶火入)」。山形県天童市にある老舗造り酒屋、出羽桜酒造と共同開発した。
山形県産の酒造好適米「出羽燦々(さんさん)」のみを使い、約50時間かけて精米歩合50%にまで磨き上げたのち、山形酵母とクリンスイの超軟水で醸造。熟した果実のような豊かな香りと上品な酸味がある、辛口でキレのある純米吟醸酒に仕上げた。
日本酒の醸造過程で味の仕上がりを左右するのは「水」だ。出羽桜酒造では、以前から三菱レイヨン(現:三菱ケミカルアクア・ソリューションズ)の三層中空糸膜を使用した脱気装置を採用し、酒造りの重要な工程で活用してきた。
今回、クリンスイブランドで様々なコラボレーションに挑戦してきたクリンスイは、三菱ケミカルの同じ部門に所属するグループ会社・ウェルシィの協力のもと、クリンスイの超軟水を仕込み水として供給した。
クリンスイによれば、2社のコラボは、出羽桜酒造の日本酒造りへのこだわりと、伝統を守りながら積極的に海外に発信していく姿勢に、クリンスイの〝水を通じて世界中の人々にワクワクを届けていきたい〟という思いが共鳴し実現したとのこと。同時に、三菱ケミカルの環境・生活ソリューション部門でシナジー効果が生まれたという。
なお同純米吟醸酒は、前述のカフェで味わえる。グラス(120㎖)が700円、ボトル(720㎖)が3500円で、いずれも税込み価格。ちなみに、瓶での販売は行っていない。