ブルーイノベーションはこのほど、独自開発した「災害用ドローンポートシステム」の実証実験を大分県日田市で行い、迅速な災害対策を支援できることを確認したと発表した。
同社は、2016年から国土交通省や東京大学と共同で物流用ドローンポートの開発を推進。画像認識による誤差数十センチの高精度着陸が可能なほか、安全に着陸できない場合に自動で離着陸を禁止させる機能を備えている。
今回、このドローンポートとクラウドを連携させ災害用に応用展開することで、災害発生時の緊急情報の発信と共有、ドローンによる救援物資輸送の自動運航までの一連のオペレーションの統合運用・管理が、同システムつで可能になることを実証した。
「災害用ドローンポートシステム」は、災害時情報の発信と関係各所間での共有、それに基づくドローンによる物資輸送の運航を一元運用・管理するもの。災害時、道路遮断などの影響を受けないドローン輸送が必要最小限の体制・人員で実施できるようになり、救援物資輸送の迅速化と作業負担の軽減、ひいては地域住民への速やかな安全安心の提供が可能となる。
同社は今後も、同システムを活用した災害時支援システムの実証実験を重ね、2022年4月以降の実用化を目指していく。