宇部興産 化学カンパニーのISO認証一時停止が解除

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2018年10月19日

 宇部興産は18日、同社化学カンパニーが、ロイド・レジスター クオリティ・アシュアランス・リミテッド(LRQA)による審査の結果、ISO9001:2015認証について、「範囲縮小後の認証範囲全体の一時停止」を解除する通知を15日付で受領したと発表した。

 同社は品質検査不正問題で、LRQAから4月17日付で同認証の「一部範囲の取り消し」と「範囲縮小後の認証範囲全体の一時停止」の通知を受けていたが、一時停止が解除された。

 なお、認証が取り消された千葉石油化学工場、宇部丸善ポリエチレン関連については、今回審査の対象外だが、認証再取得に向けた対応を引き続き進めていく。

 同社は今後も、再発防止策を着実に実行し、品質マネジメントシステムを確実に運用することで、信頼回復に努めていく考えだ。

宇部興産 ナイロン6とナイロン66を値上げ

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2018年10月9日

 宇部興産は5日、ナイロン6とナイロン66樹脂製品価格の値上げを15日出荷分から行うことを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。

 値上げ幅はナイロン6が50円/kg、ナイロン66が70円/kg。同製品の値上げを表明するのは、ナイロン6は昨年4月以来、ナイロン66は今年5月以来となる。

 主原料価格の上昇を製品価格に転嫁し、事業収益の改善を行うことが目的。ナイロン6は主にフィルム製品や自動車部品に使われ、ナイロン66は主に自動車部品などに使われている。

宇部興産 「みどりの社会貢献賞」を受賞

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2018年10月9日

 宇部興産はこのほど、都市緑化機構が主催する「みどりの社会貢献賞」を受賞した。

 同賞は、緑地の良好な管理運営や都市緑化の推進、緑地の保全に関する各種活動を通じ、緑地の市民開放などによる地域社会への貢献や、生物多様性保全、環境改善などに顕著な功績が認められ、全国の範となる企業の取り組みを表彰するもの。6回目となる今回は、同社を含め3社が受賞した。

 同社の受賞は、以下の2点が高く評価された。①1950年代に発生した煤塵問題を契機として、山口県宇部市が開始した都市の美化運動(現:宇部市花壇コンクール)や、1961年から始まった国内最古の野外彫刻展(現:UBEビエンナーレ)に参加・協力するなど、都市緑化の普及・啓発と街の活性化への功績。

 ②山口県内陸部の伊佐地区(美祢市)から臨海部の宇部地区(宇部市)に至る宇部興産専用道路で、騒音・粉塵が近隣住民の生活環境を阻害しないよう、樹林地と草地の適切な管理を行っていること。

 なお、表彰式は山口市で開催されている「第35回全国都市緑化やまぐちフェア」(9月14日~11月4日)の中心行事「全国都市緑化祭」の記念式典(10月3日)の中で行われた。

宇部興産 組織改正(10月1日)

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2018年10月4日

 [宇部興産/組織改正](10月1日)【化学カンパニー】▽化学生産本部①宇部ケミカル工場▽「化成品製造部」の「工薬製造グループ」を「ファイン・工薬グループ」に改称する▽「化成品製造部」 の「ラクタム・工薬生産技術グループ」を「ケミカル生産技術グループ」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」を「機能品製造部」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」の「ファイン・高純度製造グループ」を「高純度製造グループ」に改称する▽「機能品・ファイン製造部」の「ファイン・高純度生産技術グループ」を「高純度生産技術グループ」に改称する②千葉石油化学工場 ▽「品質管理グループ」を新設する【エネルギー・環境事業部】①「企画管理部」の「西沖石炭火力推進プロジェクト」を廃止し、「技術・環境安全部」に「コールセンター事業再編プロジェクト」を新設する②「技術・環境安全部」のバイオマスグループを廃止し、「再生エネルギー事業推進プロジェクト」を新設する。

宇部興産 人事(10月1日)

2018年10月4日

 [宇部興産・人事](10月1日)【化学カンパニー】▽化学環境安全部長寺内誠▽化学生産本部宇部ケミカル工場機能品製造部長兼高純度生産技術グループリーダー光井洋人▽同本部同工場宇部医薬品工場長恩塚克孝▽同本部同工場機能品製造部副部長、機能品生産技術グループリーダー中山建▽同本部千葉石油化学工場品質管理グループリーダー市川博▽同本部同工場工場管理グループリーダー茶木原浩明▽同本部宇部ケミカル工場機能品製造部高純度製造グループリーダー野口英貴▽同本部同工場化成品製造部ナイロン生産技術グループリーダー槇原泰久▽同本部同工場機能品製造部機能品製造第三グループリーダー河村賢▽同本部同工場化成品製造部ファイン・工薬製造グループリーダー竹林浩二▽同本部同工場同部ケミカル生産技術グループリーダー田代信英▽同本部千葉石油化学工場環境安全グループリーダー平山恭之▽同本部宇部ケミカル工場機能品製造部製造第一グループリーダー松崎毅▽同本部同工場化成品製造部ナイロン製造グループリーダー藤井洋▽同本部同工場機能品製造部機能品製造第二グループリーダー菰田倫久【建設資材カンパニー】▽生産・技術本部宇部セメント工場副工場長高橋正之▽グループ会社部第一グループリーダー堀昌治▽生産・技術本部設備管理部工場保全グループリーダー阪本一正【エネルギー・環境事業部】▽電力ビジネスユニット設備管理部副部長兼建設資材カンパニー生産・技術本部設備管理部副部長斉藤信之▽企画管理部長兼事業企画グループリーダー兼電力ビジネスユニット管理グループリーダー大村隆司▽技術・環境安全部コールセンター事業再編プロジェクトリーダー、石炭ビジネスユニット業務部管理グループリーダー松本清▽技術・環境安全部再生エネルギー事業推進プロジェクトリーダー村田周一▽同部設計グループリーダー大井信之【医薬事業部】▽CMC開発部長生野謙▽同部理化学グループリーダー本山尊洋▽同部合成技術グループリーダー横田尚之▽同部製薬技術グループリーダー倉成 大輔【総務・人事室】▽人事部人材育成グループリーダー浅田裕▽健康管理センター長白水啓太。

宇部興産 品質検査不適切行為で2件の補充調査を完了

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2018年10月3日

 宇部興産は2日、品質検査上の不適切行為に関し、調査委員会から提言を受けていた2件の補充調査が9月28日に終了したと発表した。今回の補充調査の結果をもって、調査委員会の提言を受けた品質検査上の不適切行為に関する一連の調査を完了した。

 補充調査のうち、1件目は調査対象外のグループ会社のうち、製品の製造を行っており、同社の関与が大きい海外を含めたグループ会社10社(海外8社、国内2社)、2件目は不適切行為の可能性を示唆するメールなどに対して実施した1社が対象となった。

 調査結果では、1件目は宇部コーポレーションヨーロッパ(スペイン)、2件目は宇部マテリアルズ千葉工場の2事案が不適切行為に該当した。すでに顧客に事実の内容を具体的に知らせており、現時点で製品の品質や安全性に関して問題があるとの指摘は受けていない。

 同社は今後も、再発防止策を着実に実行し、同社グループでのガバナンスの向上と顧客との契約の遵守を含め、品質マネジメントシステムを確実に運用することで、関係各位の信頼回復に努めていく考えだ。

宇部興産 カプロラクタムの9月価格は前月比15ドル高に

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2018年10月1日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)の9月の韓国・台湾大手向け契約価格を2170ドル/tで決着。8月の価格(同2155ドル)に比べ、9月は15ドル高となった。5月の2060ドルを底値に、4カ月連続で上昇傾向となっている。

 スプレッドは、ベンゼンの9月アジア契約価格(ACP)が同900ドルに上昇したことで

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【合成ゴム特集】宇部興産 BRで世界5拠点の生産体制へ

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2018年9月27日

 ポリブタジエンゴム(BR)をグローバルで展開する宇部興産は、生産設備の増強を積極的に行っている。2020年から25年にかけて段階的に13万tを増強し、25年時点で世界5拠点での生産体制となる。

 同社のBRの特徴は、ゴム・樹脂複合体の特殊グレード「VCR(ビニルシスラバー)」やリニアタイプなど、付加価値の高い製品であること。ポリスチレン改質用途や履物、ゴルフボールなどでも使われているが、7割以上は自動車タイヤ用で、国内大手4社やミシュランをはじめ、世界の有力タイヤメーカーに採用されている。

 VCRは高シスBRと高結晶性シンジオタクチックポリブタジエン樹脂を、高度な重合技術で複合化した。タイヤのサイドウォールで使われ、軽量化・薄肉化・高硬度・高弾性率化に寄与する。リニアタイプのBRは、耐摩耗性・反発弾性・低発熱性に優れ、サイドウォールとトレッドで使用する。

 低燃費タイヤではS‐SBRが注目されがちだが、耐摩耗性やサイドウォールの剛性などを担保しているのはBRである。同社化学カンパニーの森滋合成ゴム事業部長によると、BRの生産能力は

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宇部興産 緑内障・高眼圧症治療剤で製造販売承認を取得

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2018年9月26日

 宇部興産はこのほど、参天製薬と共同開発した緑内障・高眼圧症治療剤「エイベリス点眼液 0.002%」について、9月21日付で日本での製造販売承認を取得したと発表した。

 同剤の有効成分である「オミデネパグ イソプロピル」は、選択的にEP2受容体に作用して眼圧下降作用を示す、新規作用機序の化合物。

 緑内障は視神経の障害により視野の欠損が起こる疾患で、日本では眼疾患における視覚障害(視力低下、失明)の主な原因となっている。

 緑内障の視神経障害と視野障害は基本的に進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療による障害の進行抑制が、治療上の重要な課題。眼圧を下降させることは、現在、緑内障の障害に対する最も確実な治療法であり、同剤はこの治療法に貢献する薬剤であると考えている。

 今後、新たな治療選択肢として同剤を医療現場に提供するとともに、同剤の適正使用のために、安全性に関する情報を医療関係者と患者に理解してもらえるよう努めていく。これにより、患者のQOLの向上に寄与できることを期待している。

 なお、同剤はグローバル開発品であり、日本以外での承認取得も目指し、現在アジアにおいてフェーズ3試験を実施中。今年度下期に、米国でのフェーズ3試験を開始する予定だ。

宇部興産 人事(9月1日)

2018年9月3日

 [宇部興産・人事](9月1日)【化学カンパニー】▽化学生産本部千葉石油化学工場品質保証グループリーダー黒岩俊明【建設資材カンパニー】▽技術開発研究所企画管理部事業化推進グループリーダー大和功一郎▽同研究所コンクリート開発部生コン技術グループリーダー佐々木彰。