【夏季特集】旭化成代表取締役社長 小堀秀毅氏

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2021年8月10日

グリーン・デジタル・パーソンを高め、社会貢献で事業成長

 ━2020年はどのような年でしたか。

  昨年はコロナパンデミックが発生し、歴史上に残る大転換の年となった。その中において、脱炭素・循環型社会と健康で快適な長寿社会が、世界共通の目指すべき姿としてより明確になったと言える。

 歴史を振り返ると、明治維新で欧州のような法整備を目指した新たな国づくり、米国を追いかけて果たした第2次大戦後の復興など、日本人は目指すものがあると力を発揮する傾向にある。我々のような素材型産業にとっても脱炭素・循環型社会と長寿社会というターゲットがクリアになり、どちらの社会に対しても貢献できることから、ビジネスのチャンスが広がったと捉えている。

 ただ、今までの延長線上では対応できないほど市場ニーズが高度化しており、

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