ランクセス 持続可能な素材ソリューションを提案

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2019年9月25日

次世代モビリティ向けなど、10月の展示会で紹介

 ランクセスは次世代のモビリティや住宅などの分野で、持続可能な素材ソリューションを提案している。

 ハイパフォーマンスマテリアルズ(HPM)ビジネスユニットが提供する新しい素材には、高電圧用途向けの高い熱安定性を備えた配合物、通電中の金属部品と接触した際に電気腐食を防ぐ素材、電池セルホルダーやカバープレートなどのコンポーネント用ハロゲンフリー難燃性素材などがある。

 軽量設計の面では、主に「テペックス」ブランドとして、中空プロファイルハイブリッド技術と熱可塑性コンポジットシートに注力しており、HPMの責任者は「大量生産されている軽量化構造部品への導入が進んでいる」と話す。

 また、費用効果の高いブロー成形に関するシステムを研究開発センターに新設。特殊用途のための素材開発を専門とするグローバルチームを立ち上げ、ターボチャージャー付燃焼エンジンの空気管理用部品向けのコンパウンドや、水素・天然ガスを動力源とする自動車用ライナー向けのコンパウンドを開発した。

 一方、住宅分野では、最先端のスマートホームシステムのコネクターやスイッチ向けに、ポリアミド6コンパウンド「デュレタン」を提案。これにより、高水準の平面性・寸法公差・剛性が確保できるという。

 ウレタンシステムズ(URE)ビジネスユニットが注力している製品の一つが「アディプリーンLF」ポリウレタン(PU)プレポリマー。低遊離(LF)技術により、遊離イソシアネート含有量が0.1%未満で、厳しい工業衛生基準を満たしている。

 ポリマーアディティブス(PLA)ビジネスユニットは、臭素・リンベースの難燃剤を含む製品を世界規模で展開。硬質ポリイソシアヌレート(PIR)フォーム用のオリゴマー型難燃剤「レバガード2000」と、反応性難燃剤「レバガード2100」は、燃焼試験のISO規格に準拠した耐火試験で卓越した結果を達成している。

 このほか、アドバンスト工業化学品(AII)ビジネスユニットには、ラテックス・天然ゴム・合成ゴム用のオゾン劣化防止剤「ブルカゾン」、ラインケミー(RCH)ビジネスユニットには、シリコーン製品のような、高性能ゴム製品を製造するための新たなアラミド繊維強化マスターバッチ、無機顔料(IPG)ビジネスユニットには、太陽光の赤外線部分を、従来品に比べ20%反射する黒色顔料などの注力製品がある。

 これらの製品は、10月16~23日にドイツ・デュッセルドルフで開催する、世界最大の国際プラスチック・ゴム産業展「K2019」の、700㎡を超える同社の展示ブースで紹介する。