三菱ガス化学 温室効果ガス排出削減長期目標を設定

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2021年5月7日

 三菱ガス化学はこのほど、2050年カーボンニュートラル達成に向け、温室効果ガス(GHG)の排出削減長期目標を設定したと発表した。2023年目標は2013年度比28%削減、2030年目標は同36%削減、2050年目標はカーボンニュートラル達成だ。

 同社グループはグループビジョン「社会と分かち合える価値の創造」の下、CSR重要課題(マテリアリティ)を昨年特定した。そのうち気候変動問題は「エネルギー・気候変動問題解決(価値の創造」「環境問題の能動的、積極的対応(価値創造と環境保全との調和)」など複数の要素として挙げ、重要な経営課題としている。

 基準年の2013年度には年間111万t(CO2換算)のGHGを排出していたが、事業ポートフォリオの再構築と省エネルギー活動の推進により、2019年度には23%削減を達成した。これらの検討継続と、同社の特徴・強みであるエネルギー事業、メタノール・アンモニア事業と研究開発力を生かし、他事業との協働も進め、移行エネルギー・再生可能エネルギーの導入、カーボンフリーエネルギーシステム・CCUS(CO2の回収・利用・貯留)の実装などを、具体的な削減アイテムとして進めていく。

 また、同社が構想するクリーンエネルギーシステムやカーボンニュートラル工場で製造したカーボンニュートラル製品、環境貢献製品群を社会に提供することで、「地球規模での気候変動課題の解決」という社会と分かち合える価値を創造していく考えだ。