BASFはこのほど、車両のレーダーセンサーの精度を高める改質ポリブチレンテレフタレート(PBT)「Ultradur(ウルトラデュアー) RX」の販売を開始したと発表した。自動運転の発展にともないセンサーの使用も増加するが、電波干渉の問題が増している。センサーを適切に機能させるためには、こうしたノイズを吸収し最小限に抑えることが重要だ。
新開発の「Ultradur RX」シリーズは76~81GHzの干渉電波を吸収するよう設計され、ハウジング内の電子機器を保護し、受信信号をより良い形で処理することで安全性が向上する。誘電特性を最適化し、センサー部品の要求基準を満たしており、レーダーセンサーのハウジングカバーやプリント基板背面材などの用途に適する。また、水跳ねや油、塩類などに対する耐性が高く、センサーハウジングの保護に優れ、金属ハウジングを代替することで車両の軽量化と効率化に貢献するとしている。