ダイセル インドのグループ会社が新社屋での稼働開始

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2019年5月9日

 ダイセルは8日、グループ会社のダイセル・キラル・テクノロジーズ(インディア)=DCTI社、インド・テランガーナ州ハイデラバード=が、今月から新社屋「DCTIナレッジセンター」の本格稼働を開始すると発表した。

 同センターは分散していた建屋の機能を集約し、包括的にサービスを提供できる設備を備えており、業務をより効率的に、環境に配慮された空間で行うことができる。3階建てで総床面積は約4600㎡。約200人の研究者が就業可能で、施設能力の課題も解消した。同センターの活用により、DCTI社はよりスムーズに顧客に製品・サービスを提供するとともに、既存事業の拡大と新規事業領域の開拓を進めていく。

 インドでキラル事業を担うため、2008年に設立されたDCTI社は、ダイセルのCPIカンパニーグループに属している。キラルカラムの販売やテクニカルサービス、受託分取サービスに加え、GMP(医薬品の製造・品質管理の基準)分析サービス、製薬企業向け分析用標品などを提供している。

 DCTI社の施設はこれまで、ハイデラバード市内のサイエンスパーク「IKPナレッジパーク」内に分散しており、事業の拡大に伴い、施設の能力も限界に達していた。