出光興産など 周南市と木質バイオマス材利活用で連携協定

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2021年12月16日

 出光興産、東ソー、トクヤマおよび丸紅は15日、山口県周南市との間で木質バイオマス材利活用と森林整備などに関する連携協定を締結したと発表した。今後は、同市の市有林を活用した共同実証事業の実施に向けて、検討を進めていく。

 同協定は、今年1月に設置された「周南市木質バイオマス材利活用推進協議会」を契機として、周南市と各社が、同市での木質バイオマス材の利活用と森林整備などの推進を図ることを目的としたもの。同協定に基づき、①木質バイオマス材の利活用と地産地消②森林の整備と有効活用③その他、木質バイオマス材の利活用と森林整備などの推進を図るために必要と認める事項、の3点について連携を図る。

周南市の市有林

東ソー ポリウレタン原料TDI値上げ、原料高騰に対応

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2021年12月10日

 東ソーは9日、ポリウレタン原料のTDIについて、2022年1月4日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg」。

 昨今、トルエンを始めとする原料価格の高騰が継続しており、さらにユーティリティコストや物流コストも上昇している。同社は、これらのコスト上昇を自社の合理化努力のみで吸収することは困難であることから、2023年度の事業撤退まで安定供給を継続するために、価格改定の実施を決定した。

東ソー 北海道大学が創設した「鈴木章賞」に単独協賛

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2021年12月9日

 東ソーは8日、北海道大学が鈴木章名誉教授の功績を称えるとともに、化学分野の学術進歩を支援する目的で、「鈴木章賞」を創設したことを受け、単独協賛企業として同賞の支援を決定したと発表した。

 2010年にノーベル化学賞を受賞した同大学の鈴木章名誉教授は、2008~2019年にかけて、同社グループの技術アドバイザーを務めた。その間、2017年には「東ソー研究・技術報告」第61巻の巻頭言を執筆するなど、研究開発指導に加えて、同社の情報発信活動(リクルート資料、CSRレポート、共著専門書作成など)に大いに貢献している。

 「鈴木章賞」には2つの賞が設けられ、実験化学分野「Akira Suzuki Award」、および計算(理論)化学・情報科学分野「ICReDD Award」において、化学反応開発に顕著な功績を収めた研究者に授与される。今回、初代「鈴木章賞」の受賞者が決定し、授賞式および受賞講演会が2022年3月12~13日に開催される予定。

 東ソーは、今後も化学分野の技術発展への貢献を続けていく。

東ソー 固形カセイソーダを値上げ、安定生産・供給図る

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2021年11月30日

 東ソーは29日、固形カセイソーダを12月21日出荷分から「20円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、「トーソーパール」とフレークカセイソーダ。

 固形カセイソーダの国内需要は昨年を上回るペースで推移し、海外市場、特にアジア市場では需要の伸長に供給不足が重なり、市況価格が上昇。加えて、物流費や設備の更新・補修費、エネルギーコストの上昇は、同社の自助努力の限界を超えており、適正な採算確保が困難な状況となっている。

 同社は引き続き、コスト削減をはじめ、省力化や合理化などあらゆる施策を実施しているが、国内の需要に対して安定生産・安定供給を継続するためには、今回の価格改定が必要だと判断した。

東ソー 徳山動物園へ大型液晶モニターとフェンスを寄贈

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2021年11月17日

 東ソーはこのほど、徳山動物園(山口県周南市)に、大型液晶モニターと移動動物園用フェンスを寄贈したと発表した。

徳山動物園に寄贈

 同社は、毎年「東ソーグループ夏休み子ども劇場」として、周南市内の子どもたちに夏休みの思い出となる映画を上映してきたが、今年度は、コロナ禍もあり開催を中止。そのため、周南市のランドマークとしても重要な役割をもつ徳山動物園に寄贈を行った。

徳山動物園に寄贈した大型液晶モニターなど

 大型液晶モニター2台(DVDレコーダー2台、モニター鑑賞用スツール20脚)は、イベント時のプレゼンテーション動画の視聴や、通常時には自然学習館で活用される。移動動物園用フェンスは、市内の体験イベントで利用される予定。

 同社は、寄贈品が多くの子どもたちの情操教育に役立てられ、地域社会に貢献できるとともに、同社グループのCSR活動の充実にもつながることを期待している。

総合化学大手 4-9月期業績、各社利益が伸長

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2021年11月17日

販売数量増と市況上昇が要因、ROSも大幅改善

 総合化学大手5社(三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー)の上期(4-9月期)業績は、コロナ禍で厳しい状況となった昨年同期に比べ、大幅に利益が伸長した。 

 昨年度後半からの自動車生産の回復や巣ごもり需要が拡大したことで、各製品の出荷が好調となったことが背景にある。特に、ボラティリティが高いとされる素材セグメントの利益が大きく伸長したことで、各社のROS(売上高利益率)の改善につながった。

 各社の利益を見ると、コア営業利益(IFRS)では、三菱ケミHDは前年同期比186%増の1561億円、住友化学は同178・4%増の1489億円、三井化学は同408%増の943億円となり、営業利益では旭化成が同47%増の1131億円、東ソーが同270%増の653億円と、揃って大幅な増益となっている。

 中でも石化事業は、

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東ソー 炭化水素系高機能洗浄剤を値上げ、安定供給図る

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2021年11月16日

 東ソーは15日、炭化水素系高機能洗浄剤「HCシリーズ」全グレードを、12月15日出荷分から「30円/L以上」値上げすると発表した。

 同社は、安定品質と安定供給のために生産体制の維持・向上に努めているが、昨今の原油価格の高騰による原材料費の上昇や、製造設備維持コスト、物流コスト、包装材料費の上昇を受け、現行価格での販売が困難な状況となっている。こうした状況下、安定供給を維持するためにも価格改定が必要だと判断した。

 

東ソー 臭素と臭素誘導品値上げ、安定生産・供給継続で

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2021年11月11日

 東ソーは10日、臭素および臭素誘導品を12月10日納入分から値上げする、と発表した。対象製品と改定幅は、臭素と臭化水素酸が「現行価格から25%増」、臭素系難燃剤「フレームカット 120G」(テトラブロモビスフェノールA)が「現行価格から30%増」となっている。6月に続く今年2度目の値上げ。

 対象製品は、今後も難燃剤用途を中心にアジア地域での需要伸長が見込まれている。また、世界最大の需要国である中国市場では需給バランスのひっ迫が継続しており、海外市況は上昇基調で推移している。

 こうした中、同社は継続的なコスト削減や省力化、物流の効率化などあらゆる施策を行っているが、生産設備の維持費用や原燃料価格は上昇し続けている。国内最大の臭素メーカーとして安定生産・安定供給を継続していくためには、再度の価格改定が必要だと判断した。

東ソー ペースト塩ビ樹脂値上げ、原燃料高で今年3度目

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2021年11月9日

 東ソーは8日、ペースト塩ビ樹脂を12月1日納入分から「43円/kg以上」値上げすると発表した。同製品は、3月、6月に続く今年3度目の値上げ。

 経済活動の再開に伴う需要回復が進み、原油・ナフサをはじめあらゆる資源価格の急激な上昇が続いている。また、原燃料価格の騰勢に加え、プラントの維持・メンテナンス費用、物流費の高騰が収益を大きく圧迫している。

 同社は今年2度の価格改定を実施し自助努力も続けてきたが、こうしたコストの増大は従来の改定水準を遥かに上回るものとなっており、事業採算の確保が不可能な状況にある。このような環境下、同社は、今後も徹底したコスト削減に注力していくものの、安定供給継続のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。