東洋スチレン バイオマスプラを上市、CO2排出量を削減

2019年6月24日

 東洋スチレンは環境負荷低減型プラスチックとして「トーヨーエネライツ」を上市した。

 同製品はポリスチレンとポリ乳酸のアロイ樹脂で、ポリ乳酸を約30%含有し、カーボンニュートラルに貢献できるバイオマスプラスチック。耐油性・耐薬品性に優れ、電子レンジにも使用できる。非可食植物由来のポリ乳酸を使用し、CO2排出量を削減する。

 すでにバイオマスプラスチックの登録を取得しており、ポリオレフィン等衛生協議会のポジティブリストにも登録済みだ。射出用・シート用をそろえ、食品包装分野をはじめさまざまな用途分野に展開が可能。

 同社はこの樹脂の用途拡大により、環境問題対策に貢献していく。

 

東洋スチレン ポリスチレン樹脂を7月1日納入分から値上げ

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2019年6月10日

 東洋スチレンは7日、ポリスチレン樹脂とポリスチレン難燃樹脂「トーヨースチロール」を、7月1日出荷分から値上げすることについて、需要家と交渉に入ったと発表した。

 値上げ幅はGPグレードとHIグレードが7円/kg以上、難燃グレードは17円/kg以上。

 4月以降、原油・ナフサ・ベンゼンと、主原料であるスチレンモノマーが値上がりし、難燃剤価格についても上昇傾向が継続、諸経費も高騰している。

 同社では引き続きコスト低減に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力をはるかに超えるもので、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の確立が不可欠であることから、価格改定を実施することにした。