出光興産 ノルウェー政府に洋上風力発電導入計画を提出

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2019年10月17日

 出光興産は16日、子会社である出光スノーレ石油開発(出光興産50.5%、大阪ガスサミットリソーシズ49.5%)がノルウェー現地法人出光ペトロリアムノルゲを通じ、権益を有するスノーレ油田で、浮体式洋上風力発電導入の開発計画をノルウェー政府に提出したと発表した。

 今後、2022年後半の運転開始に向け、浮体式洋上風力発電設備の建設を行い、その後ノルウェー西部のグレン地区で組み立て、洋上設置作業を行う計画だ。

 同開発計画は、ノルウェー西部ベルゲン市の沖合約200㎞の位置に、定格8000㎾浮体式洋上風力発電設備11基(計8万8000㎾)からなる洋上ウィンドファームを建設し、石油ガス生産設備へ直接接続するというもので、世界初の試みとなる。

 発電電力は、出光興産が現地法人出光ペトロリアムノルゲを通じて権益を保有するスノーレ油田(権益比率9.6%)と、近傍のガルファクス油田に供給される。

 浮体式洋上風力発電設備には、実績のあるエクイノール社のハイウィンドと呼ばれるコンセプトを使用し、ノルウェー政府は、開発費の一部を補助金として交付することを決定している。

 今回の開発計画の実現により、当該エリアの石油ガス生産設備で現在使用するガスタービン発電から生じる二酸化炭素の排出量を、開発計画全体で年間約20万t削減(電力の約35%が再生可能エネルギーに置換)することが可能となる。出光興産は今後も、先進的な技術を積極的に取り入れ、資源事業の環境負荷低減を推進していく。