ポリマー複合材ベンチャーのアイ-コンポロジー(東京都品川区)はこのほど、海洋で生分解するプラスチック複合材を開発した。
海洋のプラスチック汚染が世界的に問題となっている中で、バイオマスフィラーと海洋生分解性樹脂との複合化により、課題であったコスト低減や物性調整が可能となる製造法を把握した。基本技術は取り組みを希望する企業に提供し、日本の素材産業底上げへの寄与を目指す。
同社は「成形性の優れた次世代先進ウッドプラスチック複合材(i‐WPC)」を製造販売し、真空成形やブロー成形にも成功している。そのほかにも、セルロースナノファイバー複合材を作るなど、ユニークな複合材料の開発を得意としている。一昨年から生分解性複合材料の開発を手掛けており、とりわけ海洋生分解性材料の試作に注力していた。
なお、海洋生分解性複合プラをはじめとしたバイオマスプラスチックのサンプルは、12~13日に都内で開催の「プラスチック成形加工学会年次大会」の展示ブースで展示される。