東洋紡はこのほど、包装用フィルム製品の一部について、9月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)フィルムの3製品。改定幅は、いずれも「連200円(20㎛換算)」(連:500㎡)。同3製品は2月と4月にも価格改定を公表しており、今年3回目の値上げとなる。
昨今の原油やナフサ価格の上昇などを背景に、包装用フィルム製品の原料価格高騰が続く中、加えて燃料費や電力費、物流経費や設備維持費用などの諸経費が上昇し、製造コストを押し上げている。こうした状況下、同社では徹底したコスト削減に努めてきたが、前回の価格改定公表以降も原料価格の高騰が続いていることなどから、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難だと判断し、追加で価格改定を実施することを決めた。