帝人フロンティアは1日、FiNCテクノロジーズと共同で、睡眠時の体動情報を解析し、睡眠の質について評価・アドバイスする睡眠サービス「スリープ コンシェルジュ」を開発したと発表した。
同サービスには、新開発した睡眠センサー「MATOUS SS」を専用デバイスとして使用。就寝時に、寝具の下に置くだけで体動情報を計測し、独自のアルゴリズムにより睡眠時間や寝返りの回数、呼吸数、心拍数、室温などの情報を評価できる。同日からFiNCが運営する「FiNC MALL」(https://store.finc.com)で専用デバイスの販売、およびスマートフォン(アンドロイド、iOS)向け専用アプリケーションの配信を開始した。
現在、日本人の5人に1人が睡眠に関する悩みを抱える。睡眠不足による疾患リスク上昇や生産性・創造性の低下などが注目され、さらにコロナ禍にあって、睡眠を改善することの重要性が高まっている。こうした状況に応えるため、「予防ヘルスケア×AIテクノロジー(人工知能)」に特化したFiNCのテクノロジーと、帝人フロンティアのセンシングおよびデータ解析の技術を融合させ、新たな睡眠サービスの開発に至った。
「スリープ コンシェルジュ」は、睡眠サービスのプラットフォームとして、睡眠ログの管理や評価、改善のためのアドバイス、情報提供などのサービスを行う。
主な特長として、①睡眠状態を可視化:「MATOUS SS」は、身体に装着することなく、寝具の下に設置して就寝するだけで体動情報やバイタルサインの計測が可能。入眠から起床までの睡眠時間管理や、睡眠の深さ、中途覚醒、寝返りなどの睡眠の質の判定を行い、心拍数や呼吸数といったバイタルサインとともにアプリ上でグラフ化・スコア化し、データを解析した上で専門家が監修したアドバイスを受けられる。
②日報・月報で確認が可能:データ解析により毎日の睡眠状態を評価するとともに、それらを月単位で時系列表示。睡眠習慣をグラフ化し、データに基づくアドバイスから、利用者が気づかない課題を見える化し、改善のポイントを確認できる。
両社は今後、ビッグデータの解析により、利用者の睡眠課題の解決をサポートするための製品開発を進めるとともに、FiNCが提供する健康経営向けのサービス「FiNC for BUSINESS」と連動した新たな健康ソリューションの開発を進めていく。