エレファンテック 新木場・R&D新拠点が全面稼働

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2022年6月7日

 プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発やサービス提供を行うエレファンテックはこのほど、独自製法で生産するフレキシブル基板「P‐Flex」の研究開発施設「新木場R&Dセンター」(東京都江東区)が全面稼働したと発表した。

新木場R&Dセンターの外観

 同施設は今年1月から順次稼働を開始しており、このほど設備導入や工事が全て完了した。1階には印刷実験用のクリーンルームと、装置の開発を行うための組み立てスペースを設置。次世代インクジェット印刷装置のプロトタイプをはじめ、吐出・描画実験用の試験機、各種測定機器を導入したインクジェット装置の開発を行っている。

新木場R&Dセンターの分析室(左)とインクジェット評価装置

 2階部分には分析室と実験室を整備した。熱分析装置やフーリエ変換赤外分光光度計などの分析機器、各種試験機、表面処理装置を導入。材料や処理方法を実測したデータから解析し、「P‐Flex」の性能向上を目的とした研究を行っている。

 同社ではプロセスのさらなる改善や装置の開発を進め、「P‐Flex」の性能向上と独自製法の「ピュアアディティブ法」を進化させていく。同分野で科学的にもビジネス的にも世界をリードし続けるため、新木場R&Dセンターでは設備、人員の双方を強化し研究開発を加速させていく考えだ。