日板硝子 米国の太陽電池パネル用ガラス新工場が稼働

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2020年12月3日

 日本板硝子(NSG)はこのほど、米国オハイオ州で建設中の新工場で太陽電池パネル用透明導電膜(TOC)ガラス製造のフロートラインが稼働を開始したと発表した。新工場は約4.6ヘクタールと東京ドーム並みの面積があり、オハイオ州北西部にアメリカ大陸最大の太陽電池パネルの製造拠点をもつ米国ファーストソーラー社との長期供給契約に基づき供給する。

 NSGのTOCガラスは、ガラス製造工程で導電性膜を成形する同社独自のオンラインコーティング技術で製造し、耐久性が高く、幅広い用途に使用できる。効率よく大量生産できるため、コスト優位性もある。

 同社は堅調な成長を続ける太陽光発電市場に向け、太陽電池パネル用ガラスの生産能力増強を目的とする成長戦略を推進。2018年発表の380億円の投資計画の一環だ。太陽電池パネル用ガラスや他の高付加価値製品の提供拡大により、成長戦略を推進するとともに、再生可能エネルギーの普及に貢献していく考えだ。