東洋紡はこのほど、グループ初となる統合報告書「TOYOBO REPORT 2019」を発行した。
従来から行ってきた、財務情報を中心とした「アニュアルレポート」と、同社グループ企業行動憲章に基づく活動全般を紹介する「CSR報告書」を1冊にまとめた。財務情報とESG関連などの非財務情報を統合することで、ステークホルダーに対する理解を深めてもらうのが狙い。
同報告書では、創業者・渋沢栄一の精神を受け継いだ同社グループの企業理念「順理則裕」(じゅんりそくゆう)=なすべきことをなし、ゆたかにする=に基づき、CSV(共有価値)創造の推進を挙げる。なすべきことをなす、という攻めの姿勢の中で、世の中を豊かにし自らの事業も成長させていく。
そんな中長期的な価値創造ストーリーとともに、経営戦略に関する楢原社長のメッセージなどを掲載している。日本語版と英語版を作成。専用ウェブサイトからのダウンロードができる。同社は今後、同報告書を株主や投資家をはじめとするステークホルダーとの対話に積極活用し、コミュニケーションを促進していく。