東ソーは26日、芒硝について9月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。
同社の芒硝は、臭素製造由来の副生原料精製品から事業を開始し、現在は国内唯一の合成プラントを併せて稼働させることで、国産芒硝メーカーとして顧客への安定供給に努めてきた。しかし、ここ数年にわたるコストの上昇に加え、コロナウイルスの影響を主とした国内需要減退による販売数量低迷も相まって、事業採算は一段と悪化している。
同社は、事業採算改善に向けあらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があり、今後の供給継続のため、今回の値上げを決定した。