ダイセル 近畿地方発明表彰で発明奨励賞を受賞

, , ,

2019年11月6日

 ダイセルは5日、グループ会社であるダイセル・エボニックが、今年度の「近畿地方発明表彰」で、「ゴム‐ナイロン複合化シート」の功績により「発明奨励賞」を受賞したと発表した。

 「地方発明表彰」は優れた発明などを生み出した技術者・研究者に対して行われるもので、1921年からの歴史がある。今回の表彰では、優れた発明の完成、実施効果の高さ、地域産業への貢献が評価された。

 同発明は、ナイロンフィルムとゴムを化学反応で直接接合させたシート。「R‐COMPO」として販売しており、世界的にもユニークな素材として、ビジネスシューズ、カジュアルシューズを問わず、様々な靴に採用されている。特に靴底に使われ、従来以上の軽量化とグリップ力を実現し、スポーツ分野ではオリンピック出場選手にも愛用されている。

 これまで必要だった接着剤、溶剤が不要なため、作業者の健康や周辺の環境に対してより配慮した製造が可能だ。なお表彰式は、11月19日に福井市の「ザ・グランユアーズフクイ」で行われる。

ダイセル 近畿地方発明表彰で「発明奨励賞」を受賞

, ,

2018年11月16日

 ダイセルはこのほど、今年度の「近畿地方発明表彰」(主催:発明協会)で、「省資源省エネルギー型の酢酸の製造方法(特許番号5662269)」が、「発明奨励賞」を受賞したと発表した。

 発明の実用化による社会貢献が評価された。発明者は三浦裕幸・清水雅彦・上野貴史・山口和夫・後藤健輔の5氏。

 内容は、メタノールと一酸化炭素の反応による酢酸の製造方法に関して、蒸発器の気化物の一部を凝縮させて反応器にリサイクルすることで、反応熱を効率的に除去する発明。蒸留塔などの装置の小型化、一酸化炭素のロス抑制などの効果があり、省資源・省エネルギーでの製造が可能になる。

 地方発明表彰は優れた発明などを生み出した技術者・研究者に対して行われるもので、1921(大正10)年からの歴史がある。表彰式は21日に和歌山市の「ダイワロイネットホテル和歌山」で行われる。