昭和電工、長期ビジョンを更新、共創型化学会社へ

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2022年2月16日

髙橋社長「統合新会社を世界で戦える会社に転換」

 昭和電工は14日、決算会見の中で髙橋秀仁社長が長期ビジョンの進捗を説明した。同社は今年度から新・マネジメント体制に移行するとともに、新・経営理念(パーパス、バリュー)を始動している。

髙橋秀仁社長

 髙橋社長は初めに「共創型化学会社」に向けた方向性として、「グローバルにおける一流の実力を備え、機敏かつ柔軟な行動と意思決定をもって、化学産業内外のステークホルダーや共同体などの志を共にする仲間とよりよい社会を共創していく」との考えを示した。

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ユニリーバと花王 協働回収順調、都プロジェクトに選定

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2021年10月7日

 ユニリーバ・ジャパンと花王はこのほど、ヴェオリア・ジャパンの協力の下、東京都東大和市で実施中のプラスチックがごみにならない循環型社会に向けた「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」の進捗を発表した。開始80日間で空容器1426個を回収し、東京都の「革新的技術・ビジネスモデル推進プロジェクト」に選定された。

 「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」は、消費者・行政・企業の連携による日用品容器の分別回収・リサイクルの仕組みの検討と、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証を目的に、今年6月に開始。

 東大和市内10カ所に設置した回収ボックスで、6月1日から8月18日までに合計1426個、約42kgの使用済容器を分別回収した。約46%がボトル、約54%が詰替え用フィルム容器で、きれいに洗浄・乾燥されており、日用品容器以外のものの混入も限定的だった。

 同市ウェブサイトやSNS、ごみ分別アプリ、ポスターなどを通した積極的な告知で同市全世帯の3.6%に相当する市民の参加が得られ(回収本数÷世帯数〈約4万世帯〉で計算)、順調に回収が進んでいる。さらに、水平リサイクルの実装化を推進する事業であることが認められ、東京都と共同で実装化へのスキームづくり・調査などを行う事業者として選定された。

 今後、日用品容器の分別回収拡大に向け、さらに多くの市民がより便利に意義を感じながら参加できる仕組み作りのために、市民へのヒアリング、回収拠点の追加、アプリを使った拠点別の回収量の可視化などを検討中だ。また商業的な持続を目指し、回収方法の効率化やパートナーとの協働の検討も進める。

 回収した空容器は、9月中にヴェオリア・ジェネッツで分別・洗浄・処理、10月までにユニリーバ・ジャパンと花王がパッケージメーカーの協力の下でボトル容器にテスト成型、12月までにその強度・安全性試験などを行い、洗浄・リサイクル工程に必要な要件を検証する。今後も3カ月ごとに同様のプロセスで、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証を進めていく。