丸紅はこのほど、関連会社(50%出資)伊藤忠丸紅鉄鋼(MISI)の鋼管トレードについて、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティの実証実験を開始すると発表した。
丸紅グループでは、次世代事業開発に不可欠な最新デジタル技術の1つとしてブロックチェーン技術に注目。今回MISIは、鋼管トレードのビジネス環境で、真正性を証明するトレーサビリティ確保の重要性が増す中、より高度な管理が可能となるデジタル技術を活用した実証実験を実施する。
実証実験では、MISIが調達した鋼管を対象に、鋼管に関わる各種データをブロックチェーンに連携することで、トレーサビリティに関連する情報の信用性の向上を目指している。なお、実証実験用で使用するシステムは、丸紅の次世代事業開発本部が戦略的提携をしているシンガポールのブロックチェーン技術のアプリケーション開発会社であるBSGが構築する。
丸紅グループでは、2017年からブロックチェーン技術を利用した複数の実証実験を推進し、すでに貿易取引など多くの実証の中で、ブロックチェーン技術の有効性が確認されている。今回の実証実験ではブロックチェーンによるトレーサビリティ確保を確認する。
今後、サプライチェーンの分野でもブロックチェーン技術を活用し、さらなる付加価値の創出に努めていく。