世界的にポリマー素材の用途が拡大していく中で、ランクセスはポリマー素材を使用する上で不可欠な、難燃剤製品の拡販を図っている。
同社の添加剤事業部は現在、プラスチック・ゴム・潤滑油・機能性色剤向けの特殊添加剤とサービスを提供し、世界12カ国20拠点で製造を行っている。このほど開催した同社の難燃剤に関するメディアセミナーで、アディティブスビジネスユニット日本統括を兼ねる、日本法人の辻󠄀英男社長は難燃剤について「添加剤事業の注力製品の1つ」と強調した。
ポリマー素材向けの難燃剤は、主に臭素系・リン系・金属水酸化物の3種類があり、樹脂との相性や用途などによって使い分けられる。同社は元々リン系難燃剤をもっていたが、昨年、難燃剤と潤滑油添加剤の世界有数のサプライヤーである、米国のケムチュラ社を買収し、臭素系難燃剤も製品ラインアップに加えた。
さらに成長地域である北米の添加剤事業を拡大するため、ベルギーのソルベイ社から、米国に生産拠点をもつリン添加剤事業を買収し、リン系難燃剤も強化した。
辻󠄀社長によると