【合成ゴム特集】宇部興産 BRで世界5拠点の生産体制へ

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2018年9月27日

 ポリブタジエンゴム(BR)をグローバルで展開する宇部興産は、生産設備の増強を積極的に行っている。2020年から25年にかけて段階的に13万tを増強し、25年時点で世界5拠点での生産体制となる。

 同社のBRの特徴は、ゴム・樹脂複合体の特殊グレード「VCR(ビニルシスラバー)」やリニアタイプなど、付加価値の高い製品であること。ポリスチレン改質用途や履物、ゴルフボールなどでも使われているが、7割以上は自動車タイヤ用で、国内大手4社やミシュランをはじめ、世界の有力タイヤメーカーに採用されている。

 VCRは高シスBRと高結晶性シンジオタクチックポリブタジエン樹脂を、高度な重合技術で複合化した。タイヤのサイドウォールで使われ、軽量化・薄肉化・高硬度・高弾性率化に寄与する。リニアタイプのBRは、耐摩耗性・反発弾性・低発熱性に優れ、サイドウォールとトレッドで使用する。

 低燃費タイヤではS‐SBRが注目されがちだが、耐摩耗性やサイドウォールの剛性などを担保しているのはBRである。同社化学カンパニーの森滋合成ゴム事業部長によると、BRの生産能力は

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合成ゴム工業会 1-6月期の生産量は1%減

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2018年8月29日

 経済産業省統計を基に合成ゴム工業会がまとめた需給実績によると、今年上期(1―6月期)の合成ゴム全体の生産量は、前年同期比1%減の78万9000t、出荷量は同1%減の73万3000t、輸出量は同5%減の42万tとなった。

 上期の出荷量を品目別で見ると、BRは2%増とプラスで推移したものの、SBR、NBR、CR、EPTはいずれも前年の水準を下回った。

 単月ベースで見ると、6月の合成ゴム全体の出荷量は前年同月比で

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